カバヤ食品が「バクラク」×「奉行クラウド」導入によって実現させた自社システムからの脱却と、コーポレートDXによる社内改革

カバヤ食品が「バクラク」×「奉行クラウド」導入によって実現させた自社システムからの脱却と、コーポレートDXによる社内改革
バクラク導入の背景と効果
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課題

・煩雑化していた突合作業の効率化や、メンテナスが属人化していた、複雑な承認経路の適切な標準化が急務だった
・電子帳簿保存法への対応ルールが社内で統一されておらず、全社で適切な保管運用を定着させることが課題となっていた

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決め手

・購買稟議から請求書受領、経費精算、ビジネスカードまでを網羅する「シームレスな業務体験」
・社内の誰もが分かりやすく、入力しやすい優れたユーザーインターフェース
・勘定奉行シリーズ(奉行V ERPクラウド)との高い親和性と、今後のAPI連携を見据えた高い拡張性

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効果

・月300〜400件におよぶ販管費の請求書手入力が、エクスポート&インポートによるデータ連携に置き換わり大幅に削減された
・費用が発生する部門ごとにシンプルな承認フローへと刷新され、承認者の責任明確化と内部統制の強化が実現した
・請求書や領収書といった証憑の画像が画面上で確認可能になり、経理の突合・チェック業務の工数が大幅に削減された

『タフグミ』や『塩分チャージ』など、数々のヒット商品で知られる菓子メーカーのカバヤ食品株式会社。同社は2024年7月末、新たな経営体制へと移行しました。

しかし、大きな転換期の裏でバックオフィスは課題に直面していました。長年使い続けてきた独自のオンプレミス型内製システムが保守期限を迎える予定であり、経理リソース不足の改善や業務の効率化が不可欠になっていたのです。

そこで同社は、会計システムに「奉行V ERPクラウド」を採用。さらに手前の業務プロセスと統制を抜本的に刷新するため、バクラク(申請・請求書受取・受領代行・経費精算・ビジネスカード)の導入を断行しました。導入支援パートナーである株式会社ReaLightの徹底的な伴走のもと、月300〜400件におよぶ販管費手入力の削減や、複雑に入り組んでいた社内承認ルートのシンプルな再構築に成功。

本記事では、大がかりなシステム移行をわずか半年でやり遂げ、業務効率性の向上と強固なガバナンス体制を同時に確立した、同社のコーポレートDXの全貌を伺いました。

目次
業務効率化と承認フローの再整備へ 容量の壁を越える「奉行クラウド」の選定と、業務を一気通貫でつなぐ「バクラク」との出会い 半年間で複雑に入り組んでいた承認ルートを整理。ReaLight社との徹底した業務整理 月300〜400件の手入力がエクスポート&インポートに。突合作業も大幅に効率化 事前申請の紐付けをフル活用。ビジネスカードの導入で立て替え負担の軽減へ システム刷新は、自社の業務プロセスを振り返る最高の契機になる

業務効率化と承認フローの再整備へ

——まずは、カバヤ食品様が今回、会計システムおよびワークフローシステムのリプレイスを検討された背景から教えてください。

カバヤ食品 伊藤さん:大きなきっかけは、2024年7月末の経営体制刷新です。当時は、社内インフラやシステム等、様々な課題を抱えていました。その中でも、システムは独自のオンプレミス型のものをずっと使っていました。

限られた人員(東京5名・岡山8名の計13名)で現行通りの経理業務を回すことにリソースの限界を感じ、既存システムの継続ではなく、新しいパッケージシステムへ切り替えることを意思決定しました。

カバヤ食品株式会社 財務・経理部 財務戦略課 課長 伊藤さん

——旧内製システムでは、具体的にどのような実務上の課題があったのでしょうか。

カバヤ食品 伊藤さん:最大の課題は「内部統制」と「データの精度」でした。当時、経費精算や社内稟議は別のワークフローを使用していましたが、取引先から受け取った請求書の処理に関しては、担当者や経理担当が自社システムへ直接仕訳データを投入できる運用になっていたのです。ここには会社や部署、上長が適切に関わり、より堅実なチェック体制を導入したいと考えていました。

また、電子帳簿保存法への対応についても、「保存すること」以外の明確なルールが社内で統一されておらず、適切な保管運用の定着が課題でした。

——ReaLight様は、この初期段階からプロジェクトに参画されたそうですね。当時の状況をどのようにご覧になっていましたか。

ReaLight 山本さん:最初のご相談は、スクラッチ開発された自社システムから「奉行シリーズ」へ会計ソフトを置き換えるというものでした。一般的なパッケージとはデータの持ち方が独特で、過去データの整理も進んでいない状況だったため、データ移行の難易度が通常よりも極めて高いと感じました。特に課題だったのが勘定科目のマスタ体系も含めたシステム移行を進めていく点です。弊社は、ただシステムを入れ替えるだけでなく、財務・管理・税務のあらゆる観点を踏まえたマスタの再構築、科目ポリシーの考え方からご提案させていただきました。

株式会社ReaLight CEO / 公認会計士 山本さん

カバヤ食品 伊藤さん:旧システムでは製造原価と販管費とを手動で分ける必要があり、データをエクスポートしてExcelで手作業する等、システム上でタイムリーに製造原価を把握・管理できる状態ではありませんでした。長年のシステム運用で各業務に最適化されていた独自の手順を紐解いて組み直すのは非常に手間がかかりましたが、ReaLight様には弊社の担当者と密に会話をしていただき、実務の細かな部分まで伴走してサポートやアドバイスをいただきました。だからこそ、データの修正や移行を乗り越えられたと感じています。

容量の壁を越える「奉行クラウド」の選定と、業務を一気通貫でつなぐ「バクラク」との出会い

——会計システムに「奉行V ERPクラウド」を選定された理由と、そこに期待されたポイントを教えてください。

カバヤ食品 伊藤さん:第一にクラウド化して身軽にしようという方針がありました。また、元のシステムはモノの入出庫、製造、販売管理、会計までが全て1つに組み込まれており、容量も限られる中、データ自体も非常に煩雑でした。そのため、モノの管理とおカネの管理を明確に分離し、それぞれに特化したシステムを使うことで業務効率化を図ろうと考えたのです。

ReaLight 山本さん:カバヤ食品様は非常にデータ件数が多く、一般的なシステムでは動作が遅くなったり止まったりするリスクがありました。そのため、その規模感に十分耐えうるものとして、奉行シリーズの中でも最上位の「奉行V ERPクラウド」をご提案しました。結果として、容量の大きいデータ移行もスムーズに行うことができ、この選定は正解だったと確信しています。

——その会計システム刷新と同時に、業務プロセスを支えるシステムとして手前の「バクラク」を選ばれたのはなぜでしょうか。

カバヤ食品 伊藤さん:これまでは、Excelで作成したデータを経理に提出する社員もいれば、直接システムに入れる社員もいて、業務プロセスがバラバラでした。数字の誤りや支払いの遅れをチェックする経理としても、実態として何にお金が使われたのかを正確に読み解くのに多くの労力が必要な状況だったのです。

最終的に「奉行V ERPクラウド」へデータを綺麗に流し込むためには、実際にお金を使う担当者が適切なステップで申請を行える仕組みが必要でした。他社製品とも比較しましたが、バクラクの決め手は、まさに「シームレスに業務ができる」という点に尽きます。申請者がスマートフォンで写真を撮ってそのまま簡単に申請できる担当者の利便性だけでなく、チェックする側・統制をかける側にとっても確認が非常にしやすい。出す側と出される側の両面で楽になる、私たちが解決したかった課題を綺麗に解消できるシステムだと感じ、導入を決めました。

半年間で複雑に入り組んでいた承認ルートを整理。ReaLight社との徹底した業務整理

——プロジェクトの歩みを振り返ると、2024年7月末を起点に、2025年7月の「奉行V ERPクラウド」への移行、そして2026年1月の「バクラク」本格稼働へと、着実にステップを進めてこられました。この間のReaLight様による導入支援で、特に大きなポイントとなった部分はどこですか。

ReaLight 山本さん:最も時間を割き、注力したのが「承認経路の設計と整理」です。約半年間のプロジェクト期間の大部分をここに費やしました。当時は、部門や申請内容によって承認のルートが複雑に入り組んでおり、全社横断でのシンプルな管理が難しい状態だったのです。

そこで、単にこれまでの運用をバクラクに当てはめるのではなく、「社内規定や権限規定、金額基準の規定そのものを見直しましょう」と踏み込んだご提案をしました。「なぜ経費精算の承認にこれほど多くのステップが必要なのか、1人で十分ではないか」「これは部長承認だが、なぜこちらは本部長まで行くのか」といった点を横串で通し、徹底的に棚卸しました。

カバヤ食品 伊藤さん:複雑になっていた承認ルートを解きほぐし、権限規定に沿って引き直す作業は、本当に大変でしたがReaLight様のおかげで形になりました。部門ごとに分断されていたお金の使い方のルートを、コストセンターごとに設定し直すことで、「誰が承認すべきか」が明確に整理されたのは大きな成果です。

——通常のシステムリプレイスでは旧来の運用を踏襲しがちですが、根本的な業務改善まで踏み込まれたのですね。

カバヤ食品 伊藤さん:そうですね。バクラクは承認経路の設定が非常に柔軟なため、私たちの理想に近い、汎用的なルートを再現できました。これにより、各承認ポイントの役割が明確になり、承認者に責任を意識してもらうことができるようになりました。

月300〜400件の手入力がエクスポート&インポートに。突合作業も大幅に効率化

——「バクラク」の本格稼働後、経理の実務や現場の運用はどのように変化しましたか。

カバヤ食品 伊藤さん:現在、月300〜400件ほど発生する販売管理費の請求書のほぼすべてバクラクで処理しています。現在は自社システムとの並行運用期間(移行期)のため、バクラクから自社システム用の出力レイアウトでエクスポートし、インポートするという手順を踏んでいますが、それでもこれまでのシステムに手入力していた手作業は大幅に減少しました。

経理の実務担当者からも、「経費精算情報の突合作業が楽になった」と改善を実感してもらえています。請求書や領収書といった証憑の画像が画面上で確認できますし、申請データと照らし合わせるチェック業務が非常にスムーズになりました。

証憑との確認画面 | バクラク債権・債務管理の機能

——利用社員からの問い合わせや、システム移行への戸惑いはありましたか。

カバヤ食品 伊藤さん:1月の本番リリースから2月前半の月次決算にかけては問い合わせが集中しましたが、それ以降はだいぶ落ち着きました。使い方が分からず問い合わせ工数が1年も続くようなシステムもある中で、バクラクは「シンプルで見やすくなった」「入力しやすい」というインターフェースへの評価が高く、社員に慣れてもらうのはかなり早かったと感じています。

ReaLight 山本さん:最初の1ヶ月はある程度発生していましたが、そこからの減少度合いは本当に早かったですね。2〜3ヶ月目には、弊社へご相談いただく頻度も劇的に減っていきました。

——不備があった際のコミュニケーションにも変化はありましたか。

カバヤ食品 伊藤さん:以前はExcelで提出された数値以外の情報について出所を突き止めるのが大変でしたが、今はバクラク上で「お金を使った本人が申請し、上司が承認したデータ」が回ってきます。金額や日付に不備があっても、誰に聞けばいいかが一目で分かるため、直接申請者に問い合わせることができ、修正のためのコミュニケーションコストもずいぶん減りました。

事前申請の紐付けをフル活用。ビジネスカードの導入で立て替え負担の軽減へ

——バクラクの特徴である、稟議(事前申請)と請求書の紐付け機能などは活用されていますか。

カバヤ食品 伊藤さん:はい、事前申請と関連する審査を紐付ける機能はフル活用しています。事前にしっかりと申請を上げているかどうかがきっちり管理できるようになり、格段に統制を効かせることができています。

ただ、まだ社内が新しいフローに慣れていくフェーズでもあるため、1対多の紐付けになった際の金額のブレをどうコントロールするかといった課題もあります。さらに管理精度を高めるための活用余地はまだまだ広がっていると感じています。

——さらに今回、請求書や経費精算だけでなく「バクラクビジネスカード」も同時に導入されたとのことですね。

カバヤ食品 伊藤さん:はい。海外事業を開始したため、海外出張などの機会が増えているのですが、現地での費用や航空券・宿泊費は高額になるので、個人の立て替えは大きな負担でした。カードを支給して決済できるようにしたことや、オンラインでの購買・決済も増えているためバーチャルカードを活用するなど、様々な場面で非常に活躍しています。

カードの利用と証憑の紐付けも、バクラクなら領収書をスマホで読み取れば、AIが利用明細と証憑を自動で推測して紐付けてくれるので、非常に楽ですね。会社ごとの運用に合わせて柔軟に設定を変更できる点も助かっています。

システム刷新は、自社の業務プロセスを振り返る最高の契機になる

——最後に、御社のようにオンプレミスの自社システムからクラウドへの移行や、コーポレートDXの推進に悩んでいる企業へメッセージをお願いします。

カバヤ食品 伊藤さん:今回の一連のプロジェクトは、自社の業務やプロセスを根本から振り返る非常に良いきっかけになりました。DXによって「業務が楽になる」という明確なメリットが得られるのはもちろんですが、それ以上に「自分たちが今どのような業務を行っているのか」「これまではどうだったのか」を見直し、あるべき姿へより良くしていくための本当に素晴らしい機会になります。ぜひ恐れずに一歩を踏み出していただきたいです。

——ありがとうございます。年内にはバクラクと「奉行V ERPクラウド」の完全なAPI直接連携も控えているとのことで、今後の進化も楽しみです。バクラクシリーズに対する今後の期待をお聞かせください。

カバヤ食品 伊藤さん:バクラクは次々と新しいラインナップが増えており、その進化のスピードにはいつも驚かされています。今後、システムを運用していく中で歪みが出てきた際には、使い勝手が良く手厚いサポートをいただけるバクラクを中心に業務を構築していくことが重要になると考えています。親和性の高い様々なサービスラインナップを、今後もぜひ拝見させていただきたいですね。

経理のためのAI時代のシステム選定のポイント

本資料では、「AI搭載」という言葉だけでは見極められない経理システムの違いと、選定で後悔しないための5つの視点を解説しています。経理業務を“楽にするAI”を見極めたい方に最適な内容です。

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バクラク経理業務改善事例集

本資料はバクラクを活用した経理業務の改善事例集です。請求書の発行や支払処理、経費精算、法人カードの処理、また法令対応の負担軽減をどのように実現したのかお客様にインタビューした事例を5社分掲載しています。

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社名
カバヤ食品株式会社
業種
製造業
従業員数
500名〜999名
サービス
バクラクビジネスカード
バクラク申請
バクラク経費精算
バクラク請求書受取
課題・目的
人手不足解消
内部統制強化
柔軟なワークフロー設計
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