

・SS総合会計による組織図やPLの分析から、バックオフィス人員の多さと労働分配率の高さなどの課題が浮き彫りになった
・紙の請求書処理に1件約30分かかっており、業務が特定の担当者1名に属人化していた
・月約100件の経費精算や振替伝票が全件社長承認となり経営のボトルネックになっていた
・単なるシステム導入ではなくバックオフィス全体の業務棚卸しと再構築を同時に進められた点
・AI-OCRによる高い読み取り精度と利用中の会計システム(勘定奉行)との優れた連携性
・導入から運用定着まで自律的に伴走してくれるSS総合会計とバクラクのサポート体制
・1件あたり約30分かかっていた請求書処理を約1分に短縮。120件の仕訳が一括で取り込み可能に
・承認ルールの見直しにより、社長・専務の承認作業時間を月100分から約20分へ大幅短縮(約80%削減)できた
・属人化の解消と業務効率化により経理部門を5名から2名体制へスリム化し利益率改善を実現した
明治15年創業の歴史を持ち、現在は「働き方支援業」を展開する株式会社伊勢屋。同社では、顧問税理士をSS総合会計へ変更した際、損益計算書(PL)や組織図の分析を通じて「バックオフィス人員の多さ」と「労働分配率の高さ」という経営課題が浮き彫りになりました。
会社の利益率改善と持続可能な経営体制の構築に向け、SS総合会計の伴走のもとバックオフィスの業務改革に着手。紙ベースで1件約30分を要していた請求書処理や、全件社長承認となっていた経費精算のフローを見直し、「バクラク」の導入と業務の再構築を行いました。
その結果、請求書処理時間は1件約1分へと大幅に短縮。属人化の解消と承認時間の80%削減を達成し、経理部門を5名から2名体制へとスリム化することに成功しました。今回は、株式会社伊勢屋と導入を支援したSS総合会計の双方に、利益率改善に向けた経理DXの全貌をお聞きしました。
——まずは、株式会社伊勢屋様の事業内容と、今回のバックオフィス改革に着手されたきっかけについて教えてください。
伊勢屋・湖東さん:弊社は明治15年創業で、当初は文具の行商から始まり、オフィス家具やPCの取り扱いを経て、現在は「働き方を創る」をテーマに企業の生産性向上や人材採用を支援する「働き方支援業」を主軸として展開しています。
今回の業務改善の大きなきっかけは、税理士法人をSS総合会計様へ変更したことでした。
当時の経営課題として利益率の向上を模索していたのですが、SS総合会計様に弊社の組織図やPL(損益計算書)を分析していただいた際、「バックオフィス人員の割合が高く、労働分配率が適切でない可能性がある」とのご指摘を受けました。


以前の会計事務所からも課題として指摘は受けていたものの、自分たちだけでは具体的にどこをどう改善すべきかが分からない状態でした。
ですが、SS総合会計様から「利益率を高めて本業に集中できる体制を作るには、バックオフィスの改善が不可欠」と強く背中を押していただき、本腰を入れてバックオフィスの構造改革に取り組むことを決意しました。
——次に、株式会社SS総合会計様の事業内容と、今回の伊勢屋様へのご支援の流れについて教えてください。
SS総合会計・廣海さん:弊社は昭和46年創業、静岡県浜松市を本社を構える税理士法人です。「税務支援を超えた経営のパートナー」をコンセプトに、税務会計にとどまらず、企業の将来目標に向けた経営計画策定や予実管理を行う「財務支援(MAS監査)」や「経理DXコンサルティング」を提供しています。
伊勢屋様へのご支援につきましては、弊社に税務顧問をご変更いただいたタイミングから始まりました。
まずは弊社の財務支援(MAS監査)の一環として、伊勢屋様の組織図やPL(損益計算書)の分析を行ったところ、「高い労働分配率」と「バックオフィス人員の多さ(当時5名体制)」という利益率上の課題が浮き彫りになりました。


そこで、利益率改善と社長が本業に専念できる体制づくりに向けて、バックオフィス業務の棚卸しに着手いたしました。
誰がどの業務にどれだけ時間をかけているのか、紙かデジタルかといった現状をヒアリングし、業務フロー自体を見直す部分とシステム化する部分を整理しました。
その中で、最も手作業の負担が大きく、デジタル化による改善インパクトが大きいと判断したのが「受取請求書・支払い業務」であり、ここでバクラクをご提案いたしました。
——数あるシステムの中で、なぜバクラクを選定されたのでしょうか。
SS総合会計・山崎さん:弊社は2022年ごろに経理DXコンサルティング事業を立ち上げ、様々なツールを比較し、バクラクとのアライアンスを締結しました。バクラクは圧倒的な処理スピードとAI-OCRの読み込み精度が強みだと感じています。


今回の伊勢屋様の課題であった「支払い業務の属人化」「ペーパーレス化」「少数精鋭で回るスリムな体制づくり」を同時に達成し、固定費圧縮と生産性向上を両立できるツールがバクラクでした。
また、伊勢屋様が利用されている会計システム(勘定奉行)との連携性が非常に高かったことも大きな理由の1つです。
選定の過程において、バクラクの担当者様が弊社や伊勢屋様に親身に寄り添い、伴走支援を行ってくださった姿勢も大きな決め手となりました。
——経理現場では具体的にどんな課題があったのでしょうか。
伊勢屋・疋田さん:現場の課題としては、とにかく紙ベースの業務が多く、工程が煩雑になっていました。毎月100通以上の紙の請求書が郵便で届くため、開封から内容チェック、勘定科目の振替、そして会計ソフトへの手入力まで1件あたり30分ほど費やしていました。
また、経費精算についても、数百円単位の振替伝票を含め月間で約100件ほどの申請が全件社長の元に届き、承認待ちが多く発生する点も課題でした。


——バクラクを導入したことで、請求書処理の現場はどのように変化しましたか。
伊勢屋・疋田さん:請求書がバクラク上に一元化され、AI-OCRが仕訳まで自動入力してくれるため、手入力作業がほぼ不要になりました。ボタン1つで約120件の仕訳を一括取り込みでき、振込データの作成までスムーズに行えています。
以前は1件あたり約30分かかっていた作業が、今では1分ほどで完了するようになりました。
——経費精算やビジネスカードも導入されていますが、こちらの課題と成果はいかがでしょうか。
伊勢屋・岡村さん:以前は社員が書いてきた振替伝票をもとに都度精算を行っていたため、経理側も作業を中断して対応する必要がありました。
バクラク導入後は立替分を毎月の給与と一緒に一括精算できるようになり、集計作業も月に1回で済むようになりました。
あわせて承認ルートの見直しも行いました。これまで全件社長承認だったルールを見直し、3,000円までは本人承認、3万円までは部長承認とし、それを超える高額案件のみ役員承認とする2段階の分岐ルールを構築しました。


結果として月100件近くあった承認申請が激減し、月100分ほど費やしていた承認時間が約20分となり、約80%削減できました。
これにより、社長や専務が本業の経営判断や財務戦略に集中できる環境づくりができました。
また、バクラクビジネスカードの活用と精算ルールの統合により、社員もスマホで領収書を撮影するだけで申請が完結するため、現場の負担も劇的に軽くなっています。
——バクラクの導入を経て、経理部門の組織体制や業務の回し方はどのように変わったのでしょうか?
伊勢屋・疋田さん:元々は他拠点を含めて全体で5名体制でしたが、担当者の退職などが重なり、バクラクを導入する頃には2名にまで減っていました。
さらに、当時の経理担当者が急遽不在になり、私のみの1名体制となる時期が重なってしまったのです。
非常に大きな不安がありましたが、バクラクで経理業務を効率化できていたからこそ、業務の一部をSS総合会計様にアウトソーシングでき、無事に乗り切ることができました。
もし以前の紙の作業のままだったら、おそらくアウトソーシングもままならず、経理の負担はさらに大きくなってしまったと思います。
SS総合会計・山崎さん:請け負っていた業務は、疋田様にお戻しするのではなく、当時新任だった森田様へとお引き継ぎいたしました。非常にスムーズに移行できたことは、私どもにとっても嬉しい誤算でした。バクラクによって伊勢屋様の業務の属人化が解消されたことを実感しています。
万が一の事態でも業務を止めない、持続可能なバックオフィス体制が構築できた象徴的な事例だと感じています。
伊勢屋・湖東さん:バクラクを導入した結果、最終的には元々の5名配置に戻すことなく、2名体制のままで経理業務を十分に回せるまでにスリム化できました。
バックオフィスの固定費(人件費)を圧縮することができ、労働分配率の適正化と利益率の向上という当初の経営目標も達成できました。
——税理士法人の目線から見たバクラク導入支援のメリットについて教えてください。
SS総合会計・廣海さん:世間一般では経理DXと言うと、会計ソフトのデジタル化に目を向けがちです。
しかし、会計ソフトを変えるだけでは、月次決算の早期化や、正確な数字データの把握などには直接繋がりません。大切なのは、会計ソフトに数値が入ってくる手前の「経理業務全体の改善」です。


会計ソフトの手前にある請求書受取や経費精算のフローが非効率なままだと、手作業の負担から離職や業務停滞を招くリスクが残ってしまいます。
我々は「社長が本業に専念できる体制づくり」を掲げており、その実現のためには記帳代行などの単純作業だけでなく、お客様のバックオフィス業務全体の棚卸し、再構築まで踏み込み、利益を残す会社をつくる仕組みの構築が重要だと考えています。
バクラクはまさにこのバックオフィス業務をAIで効率化し、業務の負荷を軽くするために最適なツールです。
経理部門や経営者と関わる税理士法人だからこそ、顧問先様の経営課題を解決するために持っておくべき武器の1つだと思っています。
——SS総合会計様の経理DXによって伊勢屋様のバックオフィスにどのような変化がありましたか。
伊勢屋・疋田さん:私も含めて、バクラクを導入したことで現場からは「経理が楽しくなった」という声が上がっています。
以前は紙に向かい合い、手入力や間違い探しに追われて精神的な負担が大きい業務でした。しかし、バクラクは画面上も見やすく操作も直感的で、ストレスなく作業を進められています。
伊勢屋・湖東さん:バクラクの導入をきっかけに、弊社の紙ベースで属人化されていた作業を見直し、より効率的な業務フローへ刷新できたと感じています。
取引先に対しても、請求書を紙の郵送からメール送付へ切り替えていただいたり、支払い期日を月末に統一していただく交渉ができるようになりました。
社内外を巻き込んだ経理業務の効率化を実現できたのは非常に嬉しかったです。


——最後に、今後の展望や、バックオフィス改革を検討している企業へのメッセージをお願いいたします。
SS総合会計・廣海さん:SS総合会計はお客様の困りごとに対して課題解決をしている中で、バクラクとの協業は課題解決の選択肢を増やすことに繋がっています。税務顧問だけでなく、経理DXの支援を通じて顧問先のバックオフィスの負担を軽くし、より経営に集中できる体制作りを支援していきます。
伊勢屋・湖東さん:弊社自身がバクラクを使って業務改革を成功させた実体験をもとに、同じように働き方に悩む中小・零細企業のお客様に対し、働き方改革を提案していきたいと考えています。
「バクラク」の認定パートナーを募集しています。最先端のAI技術でバックオフィスの自動化を実現する「バクラク」をクライアント様へご提案してみませんか。


本資料はバクラクを活用した経理業務の改善事例集です。請求書の発行や支払処理、経費精算、法人カードの処理、また法令対応の負担軽減をどのように実現したのかお客様にインタビューした事例を5社分掲載しています。

