・月次決算を早期化し、意思決定スピードを上げたいと考えていた
・請求書の処理に10日以上かかっていた
・請求書受領システムは導入していたものの、AI-OCR(自動読み取り)の精度が低く、手入力が発生していた
・導入支援しているクラウド会計ソフトとの連携がスムーズで、操作が簡単
・以前に導入していた請求書受領システムよりAI-OCR(自動読み取り)精度が高い
・導入時のコストが低く、顧問先にとって大きな負担にならない
・請求書処理にかかる日数が短くなることで経営判断のスピードが向上
・請求書処理が効率化され、3、4日ほど工数削減される見込み
・消費税表記などの細かい数字までAI-OCRで自動読み取りされるため、負担が軽減
グループ全体の経営理念として「お客様の成長に貢献する」を掲げる税理士法人CROSSROAD。グループ内に税理士法人と社労士法人を抱える同社では、税務・労務の顧客支援に加え、新たにBPOサービスを提供する株式会社ZERO ONEを設立し、顧問先の経営資源をコア業務に集中できる体制構築の支援を手掛けています。
顧問先の企業様の月次決算の早期化を支援する同社では、バクラク請求書をお客様へご紹介するサービスもスタートしています。顧問先の企業にバクラク請求書をご紹介いただいた背景やお取り組みの流れ、そして現在の状況について、代表社員 公認会計士・税理士の三嶋さん、株式会社ZERO ONE COOの橋本さん、経営支援事業部の中川さんにお話を伺いました。
ー 貴法人の業務内容についてお聞かせください。
三嶋さん:現在、大阪本社、東京支店の2拠点で事業を展開しており、スタッフ総勢で約55名が在籍しています。事業内容として、従来からお客様の記帳代行を手掛けていましたが、現在ではその枠を越え、お客様からのご要望にお応えする形で経理代行からバックオフィス業務そのものの代行も手掛けています。
また、グループ内に税理士法人と社労士法人があり、バックオフィスに関わる業務にワンストップで対応が可能なこと、経理経験が長い優秀な社員がいることが私たちの強みです。BPO業務のスタッフは、ほぼリモートワークをしており、高いスキルを持つリモートワーカーが全国に在籍しています。
ー 貴法人が取引されている顧問先の企業の傾向と、提供されているサービスをお聞かせください。
三嶋さん:東京ではスタートアップやベンチャー企業からの引き合いが多く、これからIPOを目指そうというステージの企業も珍しくありません。
一方の大阪本社でお取引きしている企業はその反対で、売上100億円以上の企業や、創業60年を超える老舗の顧問先があり、昔ながらの経理業務に課題を感じられているケースが多くなっています。そのため、システムのクラウド化やDX推進を目指したアウトソーシングのご相談が多い印象です。
こうしたお客様の場合、経理担当者の数が少なく、経営陣みずから対応していたり、あるいは経理担当者の急な退職でお困りであったり、といったお悩みを抱えています。当法人では、お客様の経理業務をそのまま代行するだけではなく、もっと効率よくできないか分析、検証、改善提案まで取り組んでいます。
ー バクラクをご提案いただいた顧問先の企業様についてお聞かせください。
三嶋さん:今回、当法人からバクラク請求書をご紹介した企業は計3社で、いずれもクラウド会計ソフトを導入しております。
3社のうち2社は、東京支店で顧問をしているIT企業です。常により良いツールを探して業務を効率化することを考えています。
今回ご紹介させていただく企業は、残りの1社で、大阪本社で顧問をしているホテル運営事業を手掛けている企業です。現在70軒ほどのホテルを所有されており、部門別、ホテル別に損益管理をしていることが特徴です。大阪本社で働いている中川が、この顧問先のアシスタントを務めています。
ー 顧問先のホテル運営会社様では、どのような課題があったのでしょうか。
中川さん:クラウド会計ソフトと請求書受領システムを導入しても、まだまだ手入力が発生している状態でした。70軒もホテルを所有されていますので、請求書ごとに様式がばらばらで、請求書の整理や入力、振込まで約2名で計13日ほど費やしていたと聞いています。また、請求書の枚数も非常に多く、毎月600〜700枚の請求書を受け取っており、振込先数はおよそ500件でした。
三嶋さん:請求書の処理に時間がかかっており、請求書を受け取ってから2週間後にようやく月末に支払わなければならない金額が判明するといった状況でした。これだと、資金繰りを考えていく上で困ります。
加えて、たまたま1名の経理担当の方が退職されることが決まってしまい、新しい担当者を採用するにも間に合わず、少しでも速く請求書を処理できるツールが必要でした。
こうした状況を踏まえて、バクラク請求書の導入でかなり業務が効率化できると確信し、お試し運用として触っていただくことになりました。
ー 新たに請求書受領システムを導入するにあたって、どのような点を重視していましたか。
三嶋さん:もともと導入していた請求書受領システムの場合、手入力の工数があまり減っていなかったので、まずAI-OCR(自動読み取り)の精度が高いことが条件でした。紙ベースで処理をする企業では、転記作業を削減することで入力時間だけでなく、人的ミスも軽減することができます。
特にお客様の請求書処理でネックになっていたのが、同じ請求書の中に税込みや税抜き、軽減税率など、様々な形式で消費税が記載されていたことです。それらがAI-OCRで読み取れるか、を重視していました。
また、通常のAI-OCRは、導入に莫大な費用がかかるイメージがあったのですが、バクラク請求書は基本料金で非常に精度が高いAI-OCRの機能が使えるため、お客様にとって大きなメリットだと考えました。
二つ目は、操作が簡単なことです。PC操作が苦手なお客様でも簡単に扱えないと、経理ツールはなかなか導入が進みません。バクラク請求書を初めて触ったとき、「会計を分かっている人こそ、使いやすいだろうな」と思いました。特に会計ソフトとの連携がしやすい点が好印象でした。
三つ目は、導入時にネックとなりやすいコストです。お客様がうまく活用できるか分からない段階では大きな負担になる提案はできません。こうした点でも、バクラク請求書のコストとサービスはとてもバランスがよいと思います。
ー 2023年1月現在、今まさに請求書処理のフローを再構築している最中とお聞きしました。今後得られると予想される成果と、現時点での評価をお聞かせください。
三嶋さん:取引先や所有するホテル数が多い顧問先のため、新しい業務フローが定着し、成果が出始めるのは数ヶ月後のことだと思います。その頃になれば、以前は毎月13日も請求書の処理にかかっていた時間が、3、4日は削減される見込みです。経理担当の方の負担が減るだけでなく、それだけ経営判断や資金繰りの意思決定も早くなるはずです。
中川さん:PDF化した請求書をAI-OCRで読み込んですぐに一度学習した過去仕訳が生成され、消費税の記載も読み取られた候補から選択するだけなので、すごく喜ばれていました。
また、改正電子帳簿保存法への対応が一歩前進したことも評価できるポイントです。年間で1万枚近い紙の請求書を保存していたので、電子化は大変だと思われていたようですが、バクラク請求書で電子帳簿保存法に対応できるので電子化も進みそうです。
ー 今後の展望をお聞かせください。
橋本さん:世の中には、手書きの請求書をExcelに手入力し、それを会計ソフトに転記していたり、振り込みデータの作成でもExcelからネットバンキングに手入力で転記していたりと、デジタル化が進んでいない企業はまだまだ残っています。そうした企業の業務にとって、バクラク請求書の導入だけでも、かなりの大きなインパクトがあると思います。
バックオフィスや財務周り、システム管理の業務でツールの導入やBPOを活用していただき、人件費削減や経営の意思決定スピードの向上に貢献していきたいと考えています。そうすることで、より多くの企業の事業成長のスピードが早くなればいいですね。
ー バクラク請求書は、どのような税理士法人におすすめできるでしょうか。
三嶋さん:税理士法人にとって、バクラク請求書をご紹介できることが強力な付加価値です。単に顧問先の経理代行を請け負うのではなく、お客様の事業成長のために提案できる選択肢が増えますし、最新のプロダクトを活用することは、すべての税理士法人にとってもメリットのあることなのではないでしょうか。