・以前に導入していたツールでは手作業の入力が残るため、時間とミスを削減したかった
・クライアントから改正電子帳簿保存法やインボイス制度への対応について相談があった
・上場を目指すクライアントの自計化を支援する際、月末の振込み業務を効率化したかった
・LayerXの大型資金調達を知り、開発力の向上に期待した
・他社ツールと比較し、UIやUXといった使い勝手が優れていた
・担当者からのサポートも細やかだった
・請求書処理にかかっていた手間と時間が40%削減
・年末の法定調書も源泉所得税レポートでバクラクに
・クライアントからは「月末の作業が減った」「ミスがなくなった」との声が寄せられている
「+Wellness しあわせの総量を増やす。」をビジョンに掲げ、経営者の“左腕”としての組織を目指して30の事業を展開するSEVENRICH GROUP。同グループの株式会社SEVENRICH Accounting / 株式会社BPIOでは、主にベンチャー企業やスタートアップ事業を対象に、経理代行、BPOサービス、『バクラク請求書』の導入支援サービスを展開しています。バックオフィス支援のプロはなぜバクラク請求書を選んだのでしょうか。
今回は、『バクラク請求書』の選定理由や取り組みの流れ、そして成果について、税理士 執行役員の市澤 正昌さん、マネージャーの一杉 勇輝さんにお話を伺いました。
ー 貴社の事業概要について、お聞かせください。
市澤さん:弊社では、会計士・税理士による「会計・税務の支援」、社労士による「労務相談」、司法書士による「商業・相続登記全般」といった士業による企業支援に加え、「資金調達のコンサルティング」や「補助金の支援」など、大きく5つの事業を展開しています。
2023年5月現在で800社のクライアントを支援しています。広告は一切打たず、既存のクライアントからのご紹介だけで規模を拡大してきました。クライアントの傾向としては、特にスタートアップ企業やベンチャー企業の割合が高いことが特徴で、上場を目指しているケースも多々あります。
また、一般的な税理士事務所の平均年齢が高齢化しつつある一方で、弊社の平均年齢は32歳であることも特徴です。新しい技術や情報をキャッチアップしつつ、若手経営者と同じ目線になって支援を行っています。
一杉さん:5つの事業に加え、2023年1月より経理・総務アウトソーシングを手掛けるBPO事業を株式会社BPIOという子会社として切り出すことになり、私が代表取締役を務めています。近年、BPOへのニーズが非常に高まっていることが、子会社を設立した理由です。
株式会社BPIOでは、BPO事業として、経理業務の設計から振込みの代行に加え、自計化を実現するために、ツールやクラウド会計ソフトの導入支援も手掛けています。
他社と違い、若手が多い弊社は積極的に新しいツールを導入することで業務を最大限効率化しています。そのツールをクライアント側でも運用できるように設計から運用まで支援していることが、私たちの強みです。
ー 2021年9月より『バクラク請求書』を導入いただいています。以前はどのように請求書を処理されていたのでしょうか。また、その頃の課題をお聞かせください。
一杉さん:他社のツール、Excel、スプレッドシートを使用して請求書を集計していました。各ツールにはマスタ管理の機能もあり、一定程度の効率化はできたのですが、OCRで読み取りができる項目の範囲からどうしても手作業が残ってしまっていました。
加えて、当時課題に感じていたのが、振込み口座や支払い金額の入力ミス、二重振込みといったヒューマンエラーです。請求書30枚の入力作業に1時間、仕訳やダブルチェックでさらに4時間かかって振込処理まで行っていました。
ー 当時利用されていたツールは、クライアントへご紹介していましたか。
一杉さん:もちろんクライアントからの要望にお応えしてご紹介したケースもありましたが、導入まで至ったのは数件だったと思います。会計の知識がある方には使いこなせるツールだったのですが、知識が無い方やツールの利用になれていない方には一定のハードルがありました。 弊社の経理代行業務に導入でき、かつクライアントへご紹介できる良いツールはないかと検討した頃に出会ったのが『バクラク請求書』でした。
ー 『バクラク請求書』の第一印象をお聞かせください。
市澤さん:非常に良い印象を持ちましたね。当時はまだ『バクラク請求書』がリリースされたばかりの頃でしたが、まさに抱えていたペインを解消するものだと感じました。
2020年5月にLayerXが30億円の資金調達をしたというニュースを聞き、優秀なエンジニアの方が集まり、今後さらに開発力が上がるだろうなと感じたのです。
導入を決定した後も、担当者の方にお会いするたびに機能のアップデートがあり、予想した通りでした。UIやUX、操作感といった使い勝手も良いです。
一杉さん:担当者の方には細かく質問に答えていただき、スムーズに導入は進みました。自社に合う最適な契約プランを設定いただき、当社の経理部も満足していました。
ー クライアントの方にはどのように『バクラク請求書』をご紹介いただいていますか。
市澤さん:『バクラク請求書』を含めた複数社のツールを同時にご紹介し、クライアントの環境にあったツールをお勧めしています。
受け取る請求書が月間10〜30枚程度であれば、利用料が安い他社ツールでも良いかと思いますが、50枚を超えている、または超える見込みがあり、一定以上の処理件数があるクライアントには、『バクラク請求書』をご提案しています。
ツールの中で最も使い勝手が良いのは間違いなく『バクラク請求書』ですね。だいたいの方が問題なく操作できます。
クラウド会計ソフトの導入、切り替えに比べると『バクラク請求書』の導入はかなりハードルが低いと感じています。
ー 『バクラク請求書』をご紹介いただくクライアントは、どのような課題を抱えていることが多いのでしょうか。
一杉さん:月末の振込み業務に負担を抱えているケースや、改正電子帳簿保存法、インボイス制度への対応に悩まれているケースが多いです。
改正電子帳簿保存法については、私たち会計事務所がクライアントへ説明する流れで『バクラク請求書』をご紹介し、費用対効果までお伝えして導入いただいています。
ー 『バクラク請求書』をご紹介いただく際の工夫があればお聞かせください。
一杉さん:補助金を積極的に活用しています。直近の5ヶ月で10社近くのクライアントに導入いただきました。
ー クライアントからはどのような感想をいただいていますか。
一杉さん:「月末の請求書処理の工数が減った」「手入力によるミスがなくなった」との声がありました。『バクラク申請』も同時に導入いただいたクライアントには、現場の負担なくワークフローを構築いただけた実感があります。
上場も近いベンチャー企業の2社にも導入いただいており、業務効率化と内部統制の強化を目指す企業には最適なシステムなのではないでしょうか。
市澤さん:『バクラク申請』はSlack連携が特に高評価ですね。ワークフローは経理部だけでなく、営業部といった経理ではない人も操作することになります。 Slack上で申請内容を確認し、その場で承認、却下ができるのは、すごく楽だと思います。
ー 貴社のBPO事業における『バクラク請求書』の活用状況を教えてください。
一杉さん:クライアントの経理代行を手掛けているのは6名の社員です。特別ITに強くなくても、30分ほど説明をし、その後1〜2ヶ月の業務の間で普通に使いこなせています。
事業会社の経理担当だった社員からは「前職の頃から『バクラク請求書』を知っていれば、もっと仕事が楽だったのに」との声を聞いています。
今後、BPO事業をさらに伸ばしていくために、数年で50名規模の組織まで拡大したいと考えています。組織拡大にあたってツールのインストールに時間がかからないことは大きなメリットです。
ー 現場の社員からは、どのような機能が高評価ですか。
一杉さん:源泉所得税のレポート機能はありがたいですね。
毎月の業務の中で源泉所得税の仕訳を管理していれば、法定調書も簡単に作れる状態になるので、重宝しています。
ー 他社のツールを使用していた頃と比較し、『バクラク請求書』の導入でどのような成果が得られていますか。
一杉さん:請求書30枚の処理と振込みの処理に合計5時間かかっていたところ、およそ3時間まで削減できていますので、40%の時間と手間を削減できている計算です。
1件あたりにかける時間が減ったことで、受けられる案件数も少しずつ増えてきました。以前は専任で1人あたり15社しか受けられなかったのですが、現在では20社の案件を担当できるようになっています。 現場の負担とコストは変わらずに売上が上がっているので、利益率も向上しました。もちろん、当初の課題であったヒューマンエラーも減っています。
ー 今後の展望についてお聞かせください。
市澤さん:クライアントのバリューアップにより貢献できるように事業を展開したいと考えています。弊社では5つのメイン事業の他に30もの事業があり、これらを引き続き強化していけば、クライアントを上場まで導くようにバリューアップができるはずです。
そのためにも東京だけでなく、地方での事業展開と採用強化を進めたいと考えています。現在、福岡拠点を立ち上げている最中で、3年以内には全国5拠点への展開を視野に入れています。今後、現地採用の社員でBPO事業を推進していけば、より多くのクライアントを支援することも可能になるでしょう。
ー 最後に、LayerXに期待することをお聞かせください。
一杉さん:地方進出と並行して、地方企業を対象とした現地セミナーをぜひ一緒に開催したいですね。東京で多くの企業に『バクラク請求書』に対するニーズがあったということは、地方企業にもニーズはあるはずです。
セミナーをきっかけに経理業務のデジタル化に興味を持っていただき、弊社のBPOサービスや『バクラク請求書』をぜひご紹介したいと思います。
市澤さん:バクラクは「入れない理由がない」サービスです。2023年2月には55億円、6月には26.8億円の調達もされましたし、これまで以上のスピードでの開発や、さらに便利になることを期待しています。