・各拠点で仮払いによる高額な小口現金運用をしており、現金管理における業務負荷が高かった
・従業員による仮払金の利用には事前申請が必要なため、突発的な支払いの際には高額な経費の立替も発生していた
・カードの利用明細、申請書、領収書の3点を経理が目検で突合しており、業務負荷の高さから、従業員へのカード配布によるキャッシュレス化が進まなかった
・法人カード及び経費精算システムを、いずれも内製かつ一気通貫で提供している
・カード利用明細の即時連携、利用上限設定、即時停止機能により従業員へ安心して配付できる
・スマホアプリで領収書の写真を撮るだけで、AIが自動でデータ化&利用申請できる
・全従業員約200名に法人カードを配付し、仮払金運用の廃止と、立替精算を1/4へ大幅削減
・全社的なペーパレス化を実現し、従業員全体の生産性向上へ貢献
・最小限の対応工数で法対応(インボイス制度・電子帳簿保存法)を完了
設備工事を中心に事業を展開する東証プライム・名証プレミア上場のトーエネックグループに属する企業である旭シンクロテック株式会社。
創業以来70年超にわたり培ってきた総合力により、配管工事、配管設計業務を軸にプラント設備配管、衛生・空調設備工事、電気・計装工事までの幅広い請負体制を構築し、お客さまの安心をワンストップでサポートしています。
近年は、技術提案などお客さまの状況に応じたエンジニアリング対応にも注力し、さまざまな「検討したい」にお応えしています。
また、3年連続で福利厚生推進法人に選ばれており、初任給ベースUP、諸手当や誕生日休暇の新設等、福利厚生を充実させることで、従業員が働きやすい環境を整備しています。
同社では、さらなる働きやすさを実現するべく、バクラクビジネスカードを導入。
従業員の皆様へ広く法人カードを配布し、仮払金の廃止や立替精算の削減など、経費管理業務の効率化に成功しています。
今回は、バクラクビジネスカード導入の経緯や活用状況・効果について伺いました。
ーーバクラクビジネスカード導入のきっかけとなった課題をお聞かせください。
山中さん:以前も他社の法人カードを利用していましたが、配布対象は管理職のみとし、活用は限定的でした。経理グループとしては、カードの配布対象を管理職から広げ、従業員の立替経費精算による負担を無くしていきたいと考えていました。
ですが、当時はカードの利用明細をもとに利用用途をエクセルに入力・印刷して、台紙に領収書を貼り付けて回覧するといったアナログな運用をしており、毎月締日に大量の書類を確認していました。そのため、大前提カードの利用申請の電子化をするところから始める必要があり、そこが解決できないと従業員への配布検討には至れない状況でした。
当時契約していた経費精算システムでもカードの利用申請に対応してはいましたが、カードの利用申請だけスマホアプリに対応していなかったり、カード利用後の明細連携が遅かったりする点に懸念があり、従業員約200名に配布するには機能が十分ではないと考えていたのです。
これらの課題は、経費精算システムと法人カードの提供会社が分かれていることに起因していたため、同一企業内で経費精算システムと法人カードの両方を提供しているという条件は、弊社の選定要件において必須でした。
ーーバクラクビジネスカード導入前に、バクラク経費精算をはじめ他のバクラクシリーズを導入いただきました。
山中さん:まず経費精算システムでバクラクシリーズを契約しました。当時バクラクビジネスカードは正式リリース前でしたが、営業担当の方からスマホアプリにカード利用後の明細がリアルタイムで連携され、そのまま領収書の写真を撮り申請できると聞き、それが決め手となってリリース後すぐに導入しました。
ーーリリース直後の導入に際して、ご不安はなかったのでしょうか。
山中さん:少し前に導入していたバクラクシリーズのおかげで、申請の電子化や振込データ作成の自動化もできていたので、導入時の懸念はありませんでした。さらに言えば、バクラクシリーズ導入の際に10社以上トライアルし決定した経緯から、“バクラクシリーズが課題解決してくれる”という期待感は高かったです。
また、弊社が比較検討の際に重視しているポイントとして、今後その企業がどのような事業展開を予定しているかについても注視しています。その点、LayerXさんはWebで公開しているLayerX Company Deck上でBtoB決済領域への参入を明言していたため、「それであればLayerXさんでいこう!」と、バクラクシリーズで一本化する意思決定の後押しになりました。
ーーバクラクビジネスカード導入後の効果をお聞かせください。
山中さん:工事現場や営業所に仮払金を出す小口現金の運用はゼロになりました。弊社の事業特性上、従業員の出張回数が多く、拠点間で移動することも多くあります。国内でも北海道や四国など、拠点間の距離が離れているため、急に出張が決まると一回の移動費だけで10万円を超えるなど高額な支払いが発生します。
バクラクビジネスカード導入前は、各営業所や工事現場で必要な金額を見積もり、本社から受領した数十万円単位の現金を管理し、従業員が必要なタイミングで営業所の事務員が仮払金として渡す運用をしていました。本社と営業所間の現金のやり取りや残高の確認、各営業所から現場の従業員に対する仮払金の支払いと精算が非常に煩雑でしたが、バクラクビジネスカードを各従業員に配布したことで、こういった高額な小口現金の運用を廃止するに至りました。
ーー立替精算のプロセスも改善できましたか。
山中さん:仮払金の受け取りは事前に申請が必要となるため、突発的な支払いが発生するタイミングでは、従業員による立替も一部発生していました。全従業員約200名へのカード配布が実現できたことで、立替精算の金額も約1/4まで削減できています。
<バクラクビジネスカードによるスムーズな領収書回収、経費申請フロー>
ーーキャッシュレス化による効果を教えてください。
塩田さん:仮払金や立替精算を削減することで大幅な業務効率化が実現できたことに加え、業務を紙のやり取りから、アプリなどにデジタル移行できたことの効果も大きかったです。ペーパーレス化により、印刷や郵送の費用や、紙印刷にかかる工数も削減することができました。
山中さん:弊社では、倉庫を借りてそちらで書類をまとめて保管しているのですが、ペーパーレス化のおかげでスペースがかなり空いてきたと感じますね(笑)。また、キャッシュレス化により、経理側で費用の発生がすぐに分かるようになったのは統制上良くなった点の一つです。決算の早期化にも貢献しています。
ーー法制度対応の負担はいかがでしたか?
山中さん:インボイス制度や電子帳簿保存法にも“無理なく”、というよりは、ある意味“気にせずそのまま”対応できています。例えば、電子帳簿保存法であれば、従業員の皆さんへ「アプリでアラートが出たら写真を取り直してね」と伝えるのみ。とてもシンプルな案内で運用できています。
法改正の際に従業員向けの説明会も実施していますが、全従業員が法対応の知識を隈なく身につけるのは至難の業です。そのため、インボイス制度・電子帳簿保存法への対応は経理としてはそれなりの負担を覚悟していました。ただ蓋を開けてみると、バクラクシリーズはAI-OCRによる適格請求書発行事業者の自動読み取りや、タイムスタンプを付与し適切な電子保存を行ってくれるため、結果的に従業員の皆さんへの詳細な説明が不要かつ追加工数なく対応できました。これにはとても助かったというのが率直な感想です。
ーー従業員の皆さんの目線だといかがでしょうか。
齋藤さん:カードを使って支払う、または承認する立場としては、以前の紙ベースでの申請と比較して、確実に良くなっているという実感がありますね。バクラクビジネスカードは、使った瞬間に利用明細を通知でお知らせしてくれるので、その点も分かりやすいです。また、カード利用後に申請を忘れると、申請完了まで催促通知が飛び続けるので(笑)、従業員の申請漏れも防ぐことができています。
そのほか、バクラクにはカード単位で毎月の利用上限を設定する機能があるのですが、弊社では役職に応じて従業員別に上限金額を設定し運用しています。急な出張や接待等で上限を引き上げたい場合も、管理者で即時に上限を変更することができ、柔軟な運用ができるのは便利だと思いますね。
ーーバクラクシリーズをご検討中の皆様にメッセージをお願いします。
塩田さん:私は昨年4月に経理グループへ異動しているのですが、それまでは立替経費精算を経理グループに提出する事務を担当していました。当時の申請は紙とハンコが中心だったこともあり、「上長が出張に一週間出ておりハンコ(承認)が貰えない」といった悩みもありました。バクラクシリーズを導入してからは、好きな時に申請・承認ができるようになり、経理グループだけでなく事業部の皆さんも働きやすくなっていると感じます。
山中さん:バクラクビジネスカードは年会費無料ですし、まずはカードから導入して、徐々にバクラクシリーズに広げていくのは個人的にとてもお勧めです。また、カードの還元率も高いので、弊社の場合だと請求書受取や経費精算といった他のバクラクシリーズの利用料金を相殺できていますね。この利用料でこんなに良いシステムを使って良いのか、と感じます(笑)。法対応、業務効率化、経済合理性どれをとっても、バクラクビジネスカードには欠点がないと思います。
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