・中小企業ではバックオフィス人材が不足しており、自社で課題解決ができない
・バックオフィスの現場では、目の前の仕事で手一杯になっている
・現場から経理へ支払依頼ができるツールだった
・インボイス制度や電帳法への対応が分かりやすかった
・理想のワークフローが合致する中小企業に『バクラク』を案内していきたい
「中小企業が、日本を変えていく 私たちはそんな中小企業を支えたい」という思いから、中小企業のバックオフィスをサポートするさまざまな事業を展開する株式会社IT World。
業界を問わず、日本全国の中小企業を対象に、システムやツールの導入・設定支援、研修ソリューション、DXソリューションなどを提供しており、今後は『バクラク』をお客様にご案内する予定です。中小企業支援のプロはなぜ『バクラク』を選んだのでしょうか。
今回は、同社による中小企業支援と日本の中小企業が抱える課題、そして『バクラク』選定の背景について、取締役 営業本部長の石橋さん、販売促進 PRチームの石谷さんに2回にわたってお話を伺いました。
ー 貴社のミッションについて教えてください。
石橋さん:弊社のミッションは、日本の中小企業を強くすること、そして社名に「World」が入っている通り、「世界」と戦える企業にすることです。単にバックオフィス業務のDXを支援するだけではこのミッションを達成することはできませんので、バックオフィス業務のDXを入り口にお客様の企業全体を「DX体質」にしていくことが最終的なゴールだと考えています。バクラク請求書やバクラク申請の導入も、それ自体はDX体質になるための過程であり、SaaS導入のもっと先にある「お客様自身が課題を認識し、自己解決できる状態」を目指して、事業に取り組んでいます。
ー 貴社が提供しているサービスについて教えてください。
石橋さん:お客様をDX体質にするため、多種多様なサービスを展開しています。勤怠システム設定代行や就業ルールの見直し、業務を平準化するためのマニュアル作成代行、最近では研修ソリューションにも注力しています。
概算として、システム導入や研修の実施などのサービスでこれまで1万5,000社の中小企業をご支援してきました。
研修ソリューションに力を入れている背景として、単にシステムを導入するだけではお客様の課題解決や生産性向上につながらないことがあるからです。そこでシステムと一緒にマネジメントの方法も一緒にご提案することが多くなっています。
例えば、新たに社内でワークフローシステムを導入いただく場合には、「承認力向上研修」をご提案しています。ワークフローシステムを導入しただけでは、稟議や支払い依頼の申請や承認が機械的に処理されてしまうケースが増えています。そうなると、承認者が部下の申請内容とその意図を汲み取ってマネジメントすることが難しくなるのです。
そこで、ワークフローシステムの導入と同時に、承認者と部下の間で円滑にコミュニケーションするための研修を受けていただくことで、よりスムーズなワークフローを構築することができます。
ー 中小企業のバックオフィスには、どのような課題があると考えていますか。
石橋さん:バックオフィス人材が不足していることで、自社の課題をしっかり認識して整理し、課題解決に必要な製品やサービスを選定して稼働させるという、一連の流れを自社内で完結できないことが一番の課題でしょう。
一方で、優秀なバックオフィス人材が複数人いる大企業では、自社の課題を解決するための製品やサービスの情報収集、選定を複数人で実施することができます。自社に最適な製品やサービスを選ぶことができるため、その後のオンボーディングや稼働もスムーズに進むのです。
こうした中小企業のお客様が抱える課題に対して、弊社がお客様の代わりに情報を収集し、課題解決に必要なソリューションを提示しています。
ー バックオフィスの現場目線では、どのような課題があるのでしょうか。
石谷さん:中小企業が継続して成長していくためには、どの作業に労力がかかっているかを認識し、簡素化して誰でもできるような仕事にしていく必要があるのですが、目の前の仕事に追われて取り組めていないケースがほとんどです。
例えば、業務ローテーションを組んだり、マニュアルを作成したりといった長期的に効果がある業務になかなか取り組めていません。こうした業務に注力することで、バックオフィスのリソースに少しずつ余裕が生まれ、自社を変革するような取り組みができるようになるはずです。
こうした課題はなかなか定量的に可視化できないため、「他社と比べて自社は遅れているのか、進んでいるのか」と経営側が判断しにくいのです。企業によっては、経営層から積極的に現場へ情報を取りにいくケースもあるのですが、残念ながらそうした企業ばかりではないのが現状です。
ー 中小企業の課題を解決するため、貴社ではどのような取り組みをされていますか。
石橋さん:中小企業の課題を解決するためには「①課題を認識する」「②課題を解決する方法を知る」「③課題を解決するツールを選ぶ」の3つのステップがあります。特に重要な弊社の役割は、①②のステップであり、ここを適切に押さえてお客様の課題を把握することができれば、あとは最適なツールをご提案するだけです。
ただ、お客様の業界や事業規模、そして抱えている課題は多種多様なので、ご提案可能なツールは多ければ多いほどよいのです。
そうした考えのもと、経費精算やワークフローの課題解決の際にご提案できるツールを探す中で『バクラク請求書』『バクラク申請』と出会いました。
ー 『バクラク請求書』『バクラク申請』に対する第一印象をお聞かせください。
石橋さん:『バクラク申請』と『バクラク請求書』は、購買稟議から請求書の受領、支払依頼、そしてインボイス制度と電子帳簿保存法に対応しながらクラウド会計ソフトに仕訳を起こしていくという仕組みのツールです。
「いままでにない、新しい考え方のツールだな」と最初に感じましたね。請求書を保管して支払い、クラウド会計ソフトに仕訳を起こしていくという流れが新鮮だったのです。
さらに業務フローの中で、購買稟議、購買稟議の完了、発注、納品、請求書の受領、請求書の支払いまで幅広く対応できる製品はこれまでになかったと思います。
経理に請求書が直接届いても、経理には現場のことはわかりません。「この請求書は本当に支払ってよいのか」「この請求書の支払いは経費なのか、資産なのか」など経理側で判断できない事項があるため、各部門の担当者が経理と連携できるバクラクの支払依頼の機能は重要です。
お客様の規模にもよりますが、現場で発注し、現場に請求書が届き、現場から経理へ支払依頼を上げるという業務フローが、私はベストだと思っていますし、こうしたフローに合致するのは『バクラク請求書』『バクラク申請』です。個人的には、業界を圧倒する仕組みだと思います。
ー 『バクラク請求書』『バクラク申請』について、どのような点を評価いただいていますか。
石谷さん:今回『バクラクシリーズ』をご紹介させていただくYouTube動画を作成するにあたって、実際に操作し、他社製品との比較情報を調べました。
インボイス制度や電帳法への対応方法が優れていて、利用方法もわかりやすいです。中小企業の経理部門におすすめしやすいと感じました。
石橋さん:弊社ではお客様の業務フローにあわせてマニュアルを作成することが多いため、開発会社が作成したマニュアルが充実しているかどうかも重要です。『バクラク』のマニュアルはしっかりしていますし、サポート体制も整っていると聞いているので、お客様自身でも活用しやすいのではないでしょうか。
ー 『バクラク請求書』『バクラク申請』は今後、どのようなお客様にご案内される想定でしょうか。
石橋さん:現場が発注し、現場に請求書が届き、現場から経理へ支払依頼をかける、という一連の流れがフィットする中小企業にこそ、おすすめしたいですね。逆に、経理に請求書が届き、そのまま経理内で処理できれば充分というケースがあるため、そうした企業にはクラウド会計ソフトだけでもよいかと思います。
これまで弊社では労務関係のソリューションに力を入れていましたが、今後は『バクラク』のご案内も積極的に進めたいですね。
後編は10月の開始が迫るインボイス制度に焦点を当て、同社の業務改善に関する考え方とバクラクの位置付けについて伺います。