Suica®やPASMO®を利用した経費精算の流れ!注意点や効率化の方法も解説

近年、交通系ICが普及し、Suica®やPASMO®による経費精算も増えています。この記事では、Suica®やPASMO®で経費精算する方法や、流れ・注意点について解説します。さらに、経費精算を効率化する方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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Suica®やPASMO®を利用した経費精算の流れ!注意点や効率化の方法も解説

Suica®で経費精算する3つの方法

Suica®やPASMO®を使えば、履歴がデータで残るため、利用区間などをメモする必要がありません。Suica®やPASMO®で経費精算する際は、以下3つの方法のいずれかで利用履歴が確認できます。

券売機の履歴表示機能の利用

「IC」のマークがついた自動券売機、チャージ専用機、多機能券売機では「ICカード利用明細」と書かれた利用履歴が印刷できます。印刷された用紙には「利用日時」「利用駅」「残高」が印字されるため、自分でメモを取っておかなくても経費精算書に転記して申請できます。

ICカードリーダーの利用

専用のICカードリーダーを使えば、Suica®やPASMO®の利用履歴がデータ上で確認できます。ただし、利用するにはパソコンに対応アプリをインストールする必要があります。券売機の履歴表示機能と同じように券売機の履歴表示機能がデータ上で確認でき、データをExcelと連携して処理することも可能です。

モバイルSuica®の利用

モバイルSuica®とは、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が提供する、Suica®をスマートフォンで利用するためのアプリです。Suica®の発行、チャージ、定期券の購入もアプリで完結します。また、パソコンやアプリ上で利用履歴の確認もできます。

経費精算システムの利用

ICカードリーダーやモバイルSuica®との連携が可能な経費精算システムもあります。経費精算システムは、経費の申請、承認、支払までを電子化するシステムです。ICカードリーダーやモバイルSuica®から読み取ったデータで交通費申請が行えます。精算業務の正確性や効率の向上にもつながるでしょう。

Suica®で交通費の経費精算をする流れ

Suica®やPASMO®で交通費の経費精算をする際の流れは以下のとおりです。

  1. 精算書類の作成
  2. 上司の確認・承認
  3. 経理部の確認・承認
  4. 交通費の受取

交通費などの精算書類を作成する際は、多くの場合フォーマットが準備されているでしょう。フォーマットがない場合は、以下のような項目の記載が必要です。

  • 日時
  • 交通機関名
  • 経路
  • 運賃
  • 訪問先
  • 訪問目的

精算書類を作成したら、上司の確認・承認を得て、経理部に提出します。経理部でチェックして問題がなければ、交通費が支給されます。

Suica®の履歴印字・領収書の発行方法

Suica®やPASMO®で印字できる履歴の項目は以下のとおりです。

  • 利用日
  • 利用駅
  • 種別
  • 残高

印字できる場所は、自動券売機・チャージ専用機・多機能券売機のいずれかになります。印字できる件数は最大100件です。26週間以内の利用履歴しか印字できないため、利用後は早めに印字しましょう。

領収書はチャージしたときのみ発行されます。チャージするときに画面の「領収書発行ボタン」を押して発行します。

モバイルSuica®の履歴印字・領収書の発行方法

モバイルSuica®やモバイルPASMO®の履歴確認や領収書発行は、会員メニューサイトやアプリからできます。利用履歴の確認も可能です。領収書の発行は、会員メニューサイトにアクセスし、プリンターと接続して印字します。

なお、モバイルSuica®の場合、領収書の発行が可能なのはクレジットチャージ(オートチャージは不可)のみです。

Suica®で経費精算する3つの注意点

Suica®やPASMO®で経費精算すると従来よりも楽に手続きできますが、いくつか注意しなければならない点があります。以下の3つには特に注意しましょう。

券売機の印字できる上限に注意

券売機の履歴表示機能を利用する際は、履歴表示は20件まで、印字できる履歴の上限は直近利用の100件までであることを理解しておきましょう。なお、利用から26週間を過ぎると過去の履歴を印字することができません。また、1日の利用回数が21回以上になると利用履歴が印刷されないケースがあります。

ICカードリーダーの履歴を確認できる上限に注意

ICカードリーダーを利用する際は、ICカードリーダーが必要です。履歴が確認できるのは直近の20件までとなっており、利用するたびに過去の履歴が見られなくなっていきます。利用回数が多い場合は、履歴の確認や保管は頻繁に行いましょう。出張などでカードリーダーがないときは、券売機やモバイルSuica®と併用する必要があります。

モバイルSuica®の対応機種の制限に注意

モバイルSuica®を利用するには、対応するスマートフォンが必要です。Android端末はキャリアごとに対応機種が異なります。古い機種だと対応していないケースがあるため注意が必要です。券売機の履歴表示機能と同様に、26週間を過ぎると履歴は表示されず、件数も前日分までの100件までしか表示できません。

Suica®で経費精算を効率化する方法

Suica®やPASMO®で経費精算をする際は、履歴の印字しておかなければなりません。しかし、利用データをそのまま読み取れる経費精算システムを導入すれば、正確性も向上し、さらなる効率化が図れます。また、経費精算システムを導入することで、ほかにもさまざまなメリットを得られます。

Suica®と経費精算システムを連携して得られるメリット

Suica®やPASMO®で経費精算する際に経費精算システムを連携すれば、申請内容が自動で仕訳されるため、経理部門の負担軽減にも有効です。さらに、以下のようなメリットが得られます。

手書きや手入力が不要

経費精算システムのなかには、Suica®やPASMO®をカードリーダーや専用アプリにかざしたり、モバイルSuica®やモバイルPASMO®と連携したりするだけで、利用履歴を自動で読み込める機能がついているものがあります。

データはそのまま交通費申請に使えるため、印字した利用履歴を申請書に転記するよりも楽に経費精算ができます。自動で正しい情報が入力されるため、計算ミスや入力ミスもありません。

いつでもどこでも精算可能

クラウド型の経費精算システムなら、スマートフォンやパソコンからいつでもアクセス可能です。手書きや手入力による申請では、外出先や出張中からは経費精算が行えず、帰社してから作業する必要がありました。しかし、クラウド型の経費精算システムなら、社外からでもアクセス可能です。場所や時間を問わずにいつでもどこからでも交通費申請が行えます。

定期区間は自動控除

多くの経費精算システムは、定期区間控除にも対応しています。自動控除される機能を搭載していれば、金額計算をやり直しする必要がありません。申請者本人のみならず、経理担当者の確認の手間も省け、経費精算の過払いや二重請求の防止にもなります。

経理業務の効率化

経費精算システムと連携すると、必要なデータは自動で読み込まれ、承認・仕訳されます。計算ミスや記載漏れを防げるため、申請内容の正確性が高まります。金額や駅名などを確認する手間や修正業務も軽減するでしょう。申請内容にミスがあっても、申請者へ自動で差し戻しが行われるため、経理担当者は最終確認だけで済み、ほかの業務に注力できるようになります。

データの一元管理が可能

経費精算システムは、複数拠点の精算業務を一括管理できます。支店から本店など、今まで経費精算書類や領収書などを郵送でやり取りしていた企業であれば、郵便費用の削減や申請から承認までの時間短縮が可能です。従業員も外出先や出張先から経費精算ができるため、利便性が向上します。

不正の防止

交通費は、不正が発生しやすい項目です。交通系ICやモバイルSuica®やモバイルPASMO®対応の経費精算システムを活用すれば、履歴が残るだけではなく自動でデータが読み込まれるため、不正申告の防止にもなります。定期区間の自動控除機能がついた経費精算システムなら、過払いや二重請求の対策も可能です。

まとめ

近年、Suica®やPASMO®による経費精算が増えています。利用履歴は券売機でも印字可能ですが、カードリーダー、モバイルSuica®、モバイルPASMO®などを使えば、手入力が不要になって業務負担の軽減が可能です。また、経費精算システムを連携すれば、さらに多くのメリットが得られます。

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