経費処理とは?業務における目的とよくある課題・解決方法を徹底解説

企業のさまざまな部署の業務で発生した費用は、経理部門によって「経費」として手続きや処理を行っています。経費処理は、事業の利益にも大きく関わる業務のため、適切な流れで着実に対応することが必要不可欠です。

この記事では、経費処理の概要や基本的な業務フローとともに、課題やその解決方法などを解説します。

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経費処理とは?業務における目的とよくある課題・解決方法を徹底解説

経費処理とは?

経費処理とは、会計処理の中のひとつで、事業の運営にかかる費用の支出入の計算をしたり記録をしたりする管理業務のことです。記録した内容は、決算書を作成する際に重要なデータとなり、企業が支払う税金にも関係するため、経費処理は企業にとって大切な業務といえます。
外出や出張が多い企業以外ではなくても、経費は毎日のように発生します。効率よく処理をすることが重要となります。

経費処理の主な業務

経費処理にはさまざまな作業が発生しますが、請求書・領収書・納品書などといった書類を作成、保管するのが主な業務です。
書類の作成や保管ときくと、経費処理は簡単な業務に思えるかもしれません。ただし実際は、確認項目が多かったり、従業員や取引先などからの書類が揃わず作業が滞ってしまったりと、多くの人が関与することで煩雑化しがちな業務です。

経費処理の対象になるもの

支払ったお金が経費として認められるには、企業の売上と関係があると判断される必要があります。

たとえば、業務に必要な備品購入費、商談のための交通費や宿泊費、取引先との食事代、人材育成のための書籍代などは、経費として認められる場合がほとんどです。

ただし、取引先との食事代を含む接待交際費は、金額や利用店舗などによっては経費として認められない可能性もあるため、経費として認められる条件を個別によく確認しましょう。

関連記事:「経費の主な勘定科目20選|正しく仕訳をするための注意点や間違えないポイントも解説」

経費処理の対象にならないもの

基本的に、事業に関係なく、企業の売上に関与しないものは経費として認められません。

たとえば、プライベートの食事代、私用の携帯電話の料金、日用品の購入費などは、経費の対象外です。また、税金は租税公課として経費と認められる税金もありますが、税金法人税、事業税、住民税など経費の対象外になる税金もあるため注意が必要です。

経費処理での課題点

経費処理のさまざまな作業を行う上で、よく目にする課題点を紹介します。

経費処理中の人為的ミス

経費処理は申請作業や承認作業、精算など工程が多いため、人為的ミスも発生しやすい業務といえます。ミスが発生すれば、差し戻し、訂正、再確認などが必要になり、時間や手間も多くかかって、従業員や経理担当者の業務を圧迫する可能性もあります。経費処理以外にも重要な業務は多くあるため、経費処理はなるべくスムーズに行わなければなりません。

経費精算書や領収書の管理

経費処理に関わる書類は、税制上定められた期間、保存をしなくてはなりません。

企業では頻繁に経費処理が発生しているため、書類を保管するにはそれなりに大きなスペースが必要です。また、膨大な書類を適切に管理する手間もかかり、経理の担当者にとって負担になっているケースが多くみうけられます。

電子帳簿保存法により電子保存も可能になっているものの、データが膨大であるという点では変わりがなく、負担がまったくないとはいえません。

関連記事:「請求書の保管期間はいつまでか?保管方法と期間を法人・個人事業主別にわかりやすく解説」

経費処理にかかる時間

経費処理はそれぞれ内容が異なり、すべてを個別に確認しなければなりません。たとえば、従業員全員が異なる行き先へ訪問した場合、申請されたそれぞれの交通費が正しいかどうかをチェックする必要があります。手作業での確認は時間を要するので、業務を圧迫する原因になります。

経理処理の課題を解決するには?

経費処理の課題を解決方法はいろいろありますが、中でもおすすめの方法を紹介します。

経費精算システムの導入

経費精算システムを導入すれば、経費処理の手作業によって発生しがちな人為的ミスやチェックにかかる時間などを削減でき、記録などの手間も軽減できます。経理業務の属人化防止にも繋がり、引継ぎなどもしやすくなるでしょう。

経費精算システムには、クラウド型や会計ソフト連携型など複数の種類があるため、自社の業務フローに合わせて選択しましょう。

経費精算システムの導入によるメリットなど詳しい解説は以下の記事で紹介しています。

関連記事:「経費精算システムとは?導入するメリット・デメリットや機能、選び方を解説」

業務フロー整備

経費処理で行う作業は多岐にわたり、同じタイミングでいくつも経費処理が発生した場合、経理の担当者にとって大きな負担となります。

そのため、できるだけ効率的に処理するための業務フローを整備することが大切です。

環境整備

経費処理を円滑に進めるには、環境の整備も重要です。

たとえば、社内にチャットツールを導入したり、デュアルディスプレイを設置して作業しやすくしたりする方法があります。経理業務では複数のシステムやファイルを使用するため、デュアルディスプレイがあると作業がはかどるでしょう。

また、チャットツールで連絡がスムーズになれば、経理業務を含むすべての業務を効率化することが可能です。

経理処理のアウトソーシング

経費処理をさらに効率化したい場合は、アウトソーシングするのも1つの手です。経費処理をアウトソーシングすれば、経理の人的リソースを経費処理以外に割けるようになります。また、第三者の介入により、不正も防止しやすくなるでしょう。ただし、細かい質問にすぐ答えられない可能性や社内に経費処理のノウハウが蓄積されないといった、注意が必要な点もあります。

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バクラク経費精算は、経費処理の一連の流れをシステム化でき、スムーズに作業を進められるため、経費処理の課題を解決するのにおすすめです。電子帳簿保存法に対応し、ミスを防ぐ仕組みをはじめ、経費処理に役立つさまざまな機能が搭載されています。

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