法人カードの名義は個人名か会社名か?名義に関する基礎知識
- 記事公開日:
- 最終更新日:2024-09-26
法人カード(ビジネスカード・コーポレートカード)の名義は、法人の代表者や個人事業主の個人名です。また、追加カードの名義も使用者の個人名になります。法人カードや追加カードの使用者が変わる場合には、必ず名義変更の手続きを行いましょう。
法人カードの名義とは?
クレジットカードの名義人とは、カードを使用できる権利者のことです。クレジットカード会社は権利者対してカードを貸与します。法人カードであっても、企業に対してではなく、権利者個人に対してカードが貸与されます。以下では、法人カードと追加カードの名義について、詳しく解説します。
法人カードの名義は代表者や個人事業主の個人名
法人カードの名義は、会社名や部署名ではなく申し込みを行った代表者の個人名になります。個人事業主の場合も同じで、屋号ではなく個人名です。よって法人カードの券面には、名義人である法人の代表者や個人事業主本人の名前が刻印されます。なかには、個人名と一緒に会社名が刻印される法人カードもありますが、その場合でも名義は個人名であることに変わりありません。
名義人本人以外の法人カードの使用は規約違反になる
法人カードは、名義人以外が使用することができません。名義人以外が法人カードを使用すると名義貸しとなり、規約違反になるため注意しましょう。また名義人であっても法人カードを他人に貸したり、譲渡したりすることは禁止されています。
名義人以外の法人カードの使用の禁止について、詳しくは以下の記事もご覧ください。
社員用の追加カードの名義も使用者の個人名
追加カードの名義は、カードを使用する社員本人です。追加カードであっても、名義人以外の使用は規約違反になります。
券面には社員本人の名前が刻印されます。これは追加カードの利用責任が社員本人にあることや、カード使用者を特定をするためです。
法人カードのサインはどうすればよい?
法人カードや追加カードを使用した際のサインも、会社名や屋号ではなく、名義人本人の個人名を書きます。会社名ではなく個人名でサインをする理由は、誰が何に使ったかを明確にできるようにするためです。
カード裏の署名も同様に、名義人の個人名を記入します。万が一の不正利用を防ぐためにも、カードを受け取ったら、すぐに署名を書きましょう。
法人カードの名義変更が必要な場合や対応方法
カードを使用する人が変わったり増えたりする場合は、それぞれ名義変更や追加発行手続きが必要です。名義変更を行うと新しいカードが発行され、以前のカードは使用できなくなります。
代表者が交代した場合
社長の交代をはじめとした理由で法人カードの名義を変更したい場合は、カード会社への届け出が必要です。加入している法人カードのサポートデスクなどに連絡し、所定の変更届に必要事項を記入して提出します。登記事項証明書や新代表者の本人確認資料など、提出が必要な書類も合わせて確認しましょう。
ただし、カード会社によっては変更ではなく改めて申し込みをし直さなければいけないこともあります。その場合、法人カードはもちろん、すべての追加カードを再発行することになります。早めにカード会社のサポートデスクやホームページで名義変更方法を確認し、スケジュールに余裕をもって行いましょう。
代表者の交代などによって法人カードの名義変更を行う場合の流れについて、こちらの記事でも解説しています。
代表者や社員の姓が変わった場合
結婚などにより、法人カードを使用する代表者や追加カードの使用者である社員の苗字が変わった場合には、名義変更が必要です。苗字の変更は、法人カードのサポートデスクなどに連絡することで、比較的簡単に行うことができます。
追加カードを使う社員が増えたり変わったりする場合
社内でカードを使用する人が増える場合は、カード会社に連絡し、その人の名義で追加カードの発行手続きを行う必要があります。カード会社によってはカードの発行枚数の上限が定められている場合があります。あらかじめカードを発行しうる枚数を想定し、法人カードの契約前に発行枚数上限を確認しておくとスムーズです。
また人事異動などで追加カードを使う人が変わる場合には、一度追加カードを解約の上、新しい人の名義で追加カードの発行手続きを行います。
社員用の追加カードの発行について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
会社名が変わった場合
法人カードの名義は個人名ですが、会社名が変わった場合も変更手続きが必要です。所定の変更届に加えて、登記簿謄本などが必要になる場合があります。各カード会社にて会社名の変更方法を確認の上、手続きを行いましょう。
バクラクビジネスカードなら使用者の変更にも柔軟に対応可能
法人カードの名義は個人名であるため、代表者の変更などの際には、サポートデスクへの連絡や書面による名義変更の手続きが必要になります。また代表者以外がカードを使用するためには、社員の名義で追加カードの発行手続きが必要です。
バクラクビジネスカードの場合、バーチャルカードであれば管理者がWeb上で所有者を変更することができ、従来の法人カードよりも柔軟な利用が可能となっています。またカードの追加発行・停止の手続きもすべてWeb上で行うことができます。手間がかかりがちな各種手続きをオンラインでスムーズに行うことができるので、法人カードの管理を効率化することができます。