経費精算は給与振込とまとめるべき理由とは?メリットや注意点を解説!
- 記事公開日:
- 最終更新日:2024-08-13
経費精算の方法には、小口現金や銀行振込があります。小口現金で経費精算をしている企業の場合、給与振込とまとめた精算方法へ変更することで多くのメリットが得られるでしょう。一方で、給与振込への変更を検討するうえで、注意点などを把握しておくことも重要です。この記事では、小口現金による経費精算の問題点から、給与振込とまとめるメリット、注意点などについて詳しく解説します。
小口現金による経費精算の問題点
小口現金の管理や精算には、以下のように手間や紛失・盗難のリスクがあります。日頃から注意して管理する必要があり、担当者に大きなプレッシャーがかかる可能性が高いです。
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現金管理に手間がかかる
小口現金は管理に手間がかかる点は避けられません。領収書を受領して内容を確認し、間違いがなければ現金を渡して記帳する流れになるため、現金の管理に手間がかかります。記帳漏れや現金の数え間違いなど、人的ミスが起こる可能性も無視できません。現金と帳簿の金額にズレが生じている場合、原因を探って修正するための手間もかかります。
現金の紛失や盗難のリスクがある
小口現金は、社内にある程度の現金を用意しておく必要があります。現金を社内に置きっぱなしにしていると、紛失や盗難のリスクがあるため注意が必要です。経費精算を小口現金で対応する企業ほど現金を取り出す機会が多く、紛失する可能性も高くなるでしょう。また、担当者が1人だけの場合、横領のリスクもあります。
経費精算を給与振込と一緒に行うメリット
経費精算は給与と一緒に銀行振込にするのがおすすめです。経費精算を給与振込とまとめて行うことで、先に述べた小口現金の問題を解決できます。ここでは、給与振込の際に経費精算も一緒に行うメリットを詳しく説明します。
小口精算と比べて経理部門の負担が減る
経費精算と給与振込を一緒に行うと、経費部門の負担を軽減できます。小口現金では、精算するたびに現金を渡す必要があり、経費担当の負担が重くなりがちです。しかし、振込の場合は現金のやり取りがないため都度計算する作業が必要ありません。小口現金の残高と帳簿残高が合わないなどの心配もなく、心理的な不安や負担を減らせます。
小口精算で発生しがちな経費精算のミスが減る
経費精算のミスが減ることもメリットです。銀行振込ならすぐに現金を手渡すわけではないため、余裕をもって確認作業を進められます。万が一ミスが発生しても、実際に精算する前に修正できる可能性があります。小口現金での精算では、担当者がその場で対応する内容が多いです。そのため、精算金額のズレ、領収書の確認漏れ、記帳漏れといったミスが発生するケースは少なくありません。
現金の盗難や紛失などのリスクがなくなる
前述したように、小口現金には現金の紛失や盗難などのリスクがあります。しかし、給与振込に切り替えることで現金を管理する必要がなくなるため、リスクを大幅に下げられます。また、現金管理の業務負担を軽減できる点もメリットです。経理担当者は煩雑な経費精算業務から解放され、コア業務に注力しやすくなるでしょう。
給与振込と一緒なら振込手数料がかからない
経費精算を銀行振込で行う場合には、通常、振込手数料がかかります。しかし給与と一緒に経費精算分を振り込む仕組みにすれば、振込手数料を削減することができます。
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経費精算と給与振込を一緒に行う際の注意点
経費精算と給与振込を一緒に行うことでさまざまなメリットが得られるものの、押さえておきたい注意点もあります。
精算までにタイムラグが生じる
小口現金と比べて、給与振込の場合は経費精算にかかる時間が長くなります。小口現金なら申請された際にすぐ精算できるものの、給与振込と一緒に行う場合、従業員の口座へ現金が振り込まれるのは月1度です。経費の立替期間が長くなるため、従業員にとっては不便かもしれません。
振込口座の問題
なかには経費精算と給与の振込を別の口座で管理したいという要望をもつ従業員もいます。この場合、企業はそれぞれの口座情報を管理したり、手数料を多く負担したりしなければなりません。
従業員から要望があった場合は、給与振込による経費精算に変更する前に、従業員に振込口座の確認を行いましょう。社内のルールで口座を分けることが難しい場合には、その理由を説明しておくと従業員とのトラブルが生じるリスクを軽減できます。
振込データの作成が必要になる
経費精算を銀行振込で行う場合には、振込データを作成する必要があるなど、小口現金の場合とは異なる業務が発生します。例えば、帳簿をExcelで管理している場合、給与振込のたびに入力業務が必要です。従業員の人数や経費精算の回数が多いほど業務負担も大きくなります。とくに小口精算から給与振替の精算に切り替える際には、担当者によっては慣れるまで時間がかかるケースもあるでしょう。
給与振込による精算の流れ
給与振込による精算の流れは以下の通りです。
- 経費の領収書を受け取り保管しておく
- 領収書と一緒に経費精算申請書を提出する
- 経費精算申請書の承認
- 経費立替を会計処理する
- 給与計算時に立替経費を反映させる
- 給与振込時にまとめて立替経費も精算する
- 立替金精算を会計処理する
小口精算との流れの違い
給与振込と小口現金の経費精算の流れの違いは、先に述べた経費精算にかかる時間に加えて、上長による承認の有無が挙げられます。小口精算は上長の承認が不要なケースが多いですが、給与振込による精算は必ず上長の承認を得る必要があります。
また給与振込による経費精算は、小口現金での精算と比べてフローが多くなります。しかし、現金の管理や現金と帳簿の照らし合わせなどの必要がない分、給与振込の方が担当者の負担は軽減される傾向にあります。
給与振込の経費精算を効率化するには
給与振込による経費精算を効率的に行いたい場合、経費精算システムを導入する方法があります。経費精算システムの導入することで、自動仕訳や会計ソフトと連携できる機能があり、よりスムーズに銀行振込による経費精算に対応できます。スマートフォンからの申請や承認にも対応しているため、従業員と経理担当者の両方にとって便利です。
まとめ
経費精算を給与振込とまとめることで、小口現金の管理の負担や盗難リスクの問題がなくなります。さらに経費精算システムや、オンラインによる銀行振込を活用することで、経費精算業務を効率化できます。
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