経費精算で担当者が大変だと感じるポイントと対策・効率化方法
- 記事公開日:
- 最終更新日:2024-12-27
- この記事の3つのポイント
- 経費精算が大変だと感じるのは、業務負担が大きいうえに精神的な負担があるため
- 経費精算の効率化には、経費申請や承認、会計システムへのデータ入力ができる経費精算システムがおすすめ
- 経費精算システムを導入すれば、手作業が減りミスの防止にもなるため担当者の負担がが軽減される
インボイス制度など法制度の改正や、手作業の多さや、社員が経費精算してくれないなど、経理担当者が大変だと感じるポイントは多くあります。
本記事では、経費精算で大変だと感じるポイントを4つ紹介し、経費精算を効率化するための方法・対策を解説します。「日々の経費精算が大変」「経理スタッフが足りない」といった悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
経費精算で担当者が大変だと感じるポイントと対策・効率化方法
経費精算で大変だと感じるポイント4つ
経費精算が大変だと感じる理由は、主に4つあります。本章では、それぞれ詳しく解説します。
手作業も多く業務負担が大きい
経費精算には、申請書を確認しExcelファイルへ入力する、計算作業をおこなうなどの手作業が発生します。一連の流れを目視し、万が一ミスがあれば修正作業も必要です。そのため経理担当者の業務負担が大きく、作業時間も膨大です。
また経費精算は、経理に関する専門知識が必要です。専門書を読む、資格を取るなどの勉強が求められます。
入力ミスや計算ミスが許されない
経理担当者は、入力ミスや計算ミスが許されません。ミスの内容によっては、税務署から指導が入ったり、企業の信頼を失墜させたりする場合があるためです。一か所でもミスが見つかれば、入力のし直しや再計算、修正といった作業が必要です。
また、社員が経費を不正使用するリスクもあります。社内のチェック体制が整っていなければ、見逃してしまう恐れがあるため、チェックは厳重に実施する必要があります。
どのような領収書・経費精算の不正があるのか詳しく知りたい方は、以下の不正事例に関する記事をご参照ください。
関連記事:領収書・経費精算の不正事例まとめ|原因や対策を解説
社員が経費精算してくれない
従業員は、日々の業務の合間に経費を申請します。そのため「忙しくて経費精算どころではない」「経費精算自体を忘れていた」といったケースも珍しくありません。
期日直前や期日を過ぎての申請は、経理担当者の負担増加につながります。経費精算が遅れると、決算の修正が必要になったり、経費がタイムリーに把握できずに適切な経営判断が遅れたりする恐れがあります。
経費精算が遅い理由を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
法制度の改正に対応するため業務量が増加する
法制度が改正されると、業務量も増加します。最近では、インボイス制度への対応で業務量増加を実感している方も多いでしょう。
株式会社LayerXは、法人支出管理サービス「バクラク」において、企業にお勤めの経理担当者414名、経理以外の従業員409名を対象に「インボイス制度対応と業務時間」に関する調査を実施しました。
調査の結果、経理担当者の51.2%、経理以外の従業員の28.0%が「経費精算」の業務時間が増加したと回答しています。
インボイス制度対応で最も大変だったことTOP3は、1位「請求書の発行処理」2位「仕訳・記帳(税区分・特例事項の記載)」3位「従業員への法制度概要と対応業務の依頼・周知・浸透」です。
上記の調査からも分かるとおり、法制度の改正に対応するには業務量が増加する傾向があり、経費精算の担当者は大変だと感じやすいポイントです。
経費精算を効率化するための方法・対策
経費精算業務を効率化するには、経費精算の規定を定めることが大切です。また、業務のアウトソーシングや、経費精算システムの導入もおすすめです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
経費精算の規定を定める
経費精算の規定とは、経費精算に関する取り決めを、明確に文書としてまとめたものです。
経費精算の規定に記載すべき項目は、以下の8つです。
記載すべき項目 | 取り決め内容 |
経費の基準 | 経費として認める内容の範囲と、経費から除外される内容を定める。誰がこの規定の対象となるかも明記する。 |
経費の上限 | 経費の上限を決める。上限金額を超える場合は、事前に稟議を通す。 |
自己決裁の禁止 | 不正を防ぐため、申請は必ず他者がチェックする。 |
経費申請の期限 | 申請期限と、申請期限を超過した後の対応を決める。 |
領収書がないときの対策 | 領収書やレシートなどを提出できないときの対策を明記する。たとえば使用日時や目的、移動区間・金額などの詳細を記入して申請する、など。 |
例外の禁止 | 従業員間の不公平をなくすため、あらかじめ例外を禁止しておく。 |
フォーマットの用意 | フォーマットがあれば申請者が申請しやすいだけでなく、承認者も確認しやすくなる。 |
経費精算の規定を定めることで、以下のようなメリットがあります。
- 経理担当者の負担が減る
- 経費削減が期待できる
- 不正受給防止になる
- 従業員間で公平が保たれる
- 節税対策につながる
経費精算の規定がなぜ必要かについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:経費精算規定(ルール)が必要な理由とは?作成のポイントや注意点を解説
経費精算業務をアウトソーシングする
経理担当者がいない、または少ないといったケースでは、アウトソーシングするのも選択肢の一つです。アウトソーシングは、経費精算業務の負担軽減に効果的です。
アウトソーシングのメリット・デメリットは、下表のとおりです。
メリット | デメリット |
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アウトソーシングを導入する際、問題になるのが費用です。しかし、新たな人材の採用コストや人件費、教育にかかる時間などを削減が可能なため、どちらのほうが費用対効果が高いか検討してアウトソーシングするか決めましょう。
経費精算システムを導入する
経費精算システムとは、経費精算に必要な申請や承認、会計システムへのデータ入力など、経理業務全般を効率化するシステムです。
経費精算システムのメリット・デメリットは、下表のとおりです。
メリット | デメリット |
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経理担当者にも社員にも、経費精算システムの導入は大きなメリットがあります。運用のしやすさや、既存の経理システムと連携できるかどうかなどを確認した上で導入を検討しましょう。
経費精算システムについて詳細を知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
「バクラク経費精算」なら経費精算を効率化!
経費精算で大変に感じる理由として、手作業が多く、法制度の改正に伴って業務量が増える可能性がある点などがあります。そのほか、入力ミスや計算ミスが許されず、社員が経費精算してくれないなどの精神的な負担も関係しています。
経費精算の担当者の負担を軽減するために業務効率化を図るなら、経費精算システムの「バクラク経費精算」がおすすめです。バクラク経費精算は、面倒な手入力は必要ありません。スマートフォンアプリから領収書のアップロードが可能で、社員の経費精算忘れや経理担当者の入力ミスを防止します。インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応しているので、経費精算システムの導入をお考えの方は、ぜひバクラク経費精算をご検討ください。