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請求漏れに対するお詫びメールの例文と謝罪・訂正連絡のマナー

管理不足や管理体制の不備などが原因で、請求漏れが発生するケースがあります。急いで先方に連絡をした方がよいとは分かっていても、対処した経験がなければ焦ってしまうかもしれません。

本記事では、請求漏れが発生したときの対処方法や、先方にお詫びの方法を解説します。請求漏れを防ぐための改善策も紹介するので、ぜひ役立ててください。

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請求漏れに対するお詫びメールの例文と謝罪・訂正連絡のマナー

請求漏れがあった!そもそも請求書はいつまでに送付すべき?

先方の締め日がまだ先であれば、速やかに送付すれば間に合うかもしれません。請求書を送付する適切なタイミングについて解説します。

請求書を送付するタイミングとは

請求書を送付する適切なタイミングは請求方法によって異なります。都度請求の場合は、取引ごとに請求書を発行し送付します。

一方、継続的な取引がある場合は、売掛金の一括請求が一般的です。月単位で発生した取引分の売掛金を、先方の締め日までにまとめて請求しましょう。

先方の締め日を目安にする

売掛金を一括請求する場合は、一般的に先方の締め日に合わせて請求書を発行・送付します。一般的な締め日は月末締め翌月末払いですが、企業によって異なる場合があります。請求書の送付方法と合わせて、必ず事前に締め日を確認しておきましょう。

請求漏れが起きてしまった場合の対処と順序

請求漏れは、資金繰りや先方との関係性に影響を与える重大な問題です。請求漏れへの適切な対応について解説します。

まずは自社の上長や経理部門へ対応の相談をする

請求漏れが発覚したら、直ちに上長に報告し経理部門と相談してください。お詫びの方法には電話、メール、直接訪問があり、状況や先方との関係性に応じて適切な方法を選択する必要があります。

また、お詫びを伝える担当者についても、案件の重要度に応じて自分か上長かの判断が求められます。

遅れそうなことが分かっている場合は早めに連絡する

請求書の発行遅延が予想される場合、先方への早期連絡が不可欠です。遅延の可能性が判明した時点で速やかに報告し、先方に迷惑をかけないようにしましょう。先方の締め日を過ぎてからの連絡は避け、誠実な対応を心がけることが重要です。

漏れが発生した理由をあらかじめ電話で伝える

請求漏れの際は、まず電話口で謝罪と状況説明を行い、その後お詫びのメールを送付する流れが一般的です。直接言葉で謝罪の意を伝えると、真摯な印象を与えられます。電話では、請求漏れの事実と理由を明確かつ簡潔に説明してください。言い訳めいた表現は避け、責任を持って対応しましょう。

できるだけ早く請求書を送付する

先方への連絡後は、速やかに請求書を作成し送付してください。ただし、急ぐあまり記載ミスを起こさないよう、細心の注意を払いましょう。なお、郵送の場合は、基本的に速達を利用し、できるだけ早く先方に請求書が届くようにしましょう。

請求漏れが発生した原因を究明・改善策を考える

取引先とのやり取りが落ち着いた後、社内で請求漏れの根本原因を分析します。特定した原因にもとづき具体的な改善策を立案し、再発リスクの最小化に努めましょう。個々の担当者レベルの対策に留まらず、必要に応じて請求書作成・送付の仕組み全体の見直しも検討すべきです。

お詫びメールで送る内容

請求漏れをお詫びするメールの文面を解説します。適切なお詫びの言葉とともに、経緯や状況を明確に説明しましょう。

記載内容1:件名

お詫びメールの件名は、請求漏れの内容が一目で分かるような工夫が必要です。日々多くのメールが届くなかで、相手に重要性と内容を即座に伝えられる件名を記載しましょう。

例えば「【重要】請求書の遅延につきまして」のように、メールを開かなくても要件が理解できる件名にしてください。明確な件名は行き違いを防ぎ、情報伝達を確実にします。

記載内容2:冒頭の言葉

基本的なビジネスメールのマナーに従い、まずはあいさつの言葉を記載してください。その後、「お電話で申し上げました請求書遅延について、あらためてご連絡いたします」などと続け、請求書を締め日までに送付できなかった事実、または送付が遅延する可能性を簡潔に説明します。

回りくどい表現は不快感を与える可能性があるため避け、丁寧かつ簡潔な言葉遣いを心がけましょう。

記載内容3:経緯の説明文章

請求漏れが発生した原因や経緯について、再発防止のための情報共有の一環として説明します。繰り返しになりますが、言い訳のような文章にならないように徹底してください。

記載内容4:発行日、送付日

請求書の発行・送付が可能な日付メールに記載します。具体的な日程については、必ず先方と事前に相談し、双方にとって適切な日を決定しましょう。事前に確認がとれている場合は、合意を得られた発行日と送付日、および送付方法についてメールに明記してください。

記載内容5:改善策、再発防止策

社内で検討した再発防止策も、メールに記載します。今後の取引に影響を与える可能性があるため、内容は慎重に検討してください。適切な対応策を明確に説明できると、先方との良好な関係継続につながります。具体的な改善策や再発防止策の詳細については、後ほど詳しく解説します。

記載内容6:お詫びの言葉

メールの結びには、適切なお詫びの言葉を添えてください。例えば、「請求書の送付が遅延し、誠に申し訳ございません」や「ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」といった簡潔な表現を用いてメールを締めくくりましょう。

お詫びのメールは、通常のビジネスメールよりも丁寧な語調で作成することが重要です。ただし、簡潔さも意識する必要があります。

特に、すでに電話で謝罪の意を伝えている場合は、相手の貴重な時間を考慮し、簡潔な表現を心がけましょう。また、相手によっては、発生した問題よりも今後の対応策が気になる場合もあります。その場合、お詫びの言葉は簡単な記載に留め、改善策や再発防止策を具体的に示した方が納得を得られやすいでしょう。

請求漏れのお詫びのメールで使える例文2選!

請求漏れに関するお詫びメールの例文を紹介します。参考にして、取引先に誠意が伝わる丁寧な文面を作成しましょう。

請求書の送付が遅れてしまった場合

以下、例文を紹介します。

件名:【重要】請求書送付の遅延につきまして

○○株式会社

○○部 ○○様

いつもお世話になっております。○○社営業部の○○でございます。

先ほどお電話にてご連絡いたしました請求書送付の遅延につきまして、あらためてご報告申し上げます。

遅延の原因は、当社内の事務処理の遅れによるものです。現在、最優先で対応しており、○○月○○日には確実に発送する予定でございます。

今後このようなことが起きぬよう、請求書発行の社内チェックリストを導入し、複数の担当者による確認を徹底します。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

今月の請求書につきまして、本来の締め日である○○月○○日までに送付できず、ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。

今後ともよろしくお願い申し上げます

請求書を発行し忘れた場合

以下、例文を紹介します。

件名:【重要】当月分請求書の発行遅延と今後の対応について

○○株式会社

○○部 ○○様

平素よりお世話になっております。○○社営業部の○○でございます。

先ほどお電話にてご連絡いたしました請求書発行の遅延につきまして、改めて書面にてご報告申し上げます。

誠に申し訳ございませんが、○○月分の請求書の発行を失念しておりました。

現在、最優先で対応しており、本日中に請求書を発行し、明日○○月○○日には確実にお手元に届くよう速達で発送いたします。

また、再発防止のため、部門内におけるダブルチェック体制の確立を進める所存です。

今後このような事態が二度と起こらぬよう、細心の注意を払ってまいります。

何卒ご理解とご容赦を賜りますようお願い申し上げます

電話口で謝罪を伝えるのも重要な解決策の1つ

電話での謝罪は、信頼回復に向けた効果的な方法です。請求漏れはもちろん、仕事上のミスやトラブルが発生した際は、先方に電話で謝罪の気持ちを伝えましょう。

謝罪の際は、まず深くお詫びの言葉を述べます。相手から苦情や厳しい言葉を受ける場合もありますが、真摯に受け止め共感する態度で対応してください。相手の感情を理解し、誠実に耳を傾けることは、信頼関係の修復に不可欠なステップといえます。

謝罪の電話は、問題発覚後、早急にかけるべきです。ただし、電話をかけるタイミングは、先方の都合を最優先に考えましょう。早朝や昼休憩、繁忙時間帯は避け、先方が落ち着いて話を聞ける時間帯を選ぶことが大切です。

請求漏れが発生した場合に考えられる改善策

請求漏れの主な原因は、管理不足や管理体制の不備です。再発防止のため、以下の具体的な改善策を実施し、請求漏れを防ぎましょう。

改善策1:ナンバリングする

請求書に固有の番号を割り当てて管理すると、請求漏れのリスクを大幅に低減できます。請求書の番号を見積書や納品書などの関連書類と紐付けておくと、一連の取引を効率的に追跡できます。ナンバリングのルールを導入する際は、番号の記載位置を統一し、一目で識別できるようにしましょう。

改善策2:こまめに帳簿記入する

取引先別の売掛金元帳を作成し、こまめに記入・管理することは、請求漏れ防止に効果的です。業務量は増加しますが、商品やサービスの納品時点で売上を計上すると、請求漏れを防げます。

また、こまめな記帳により、定期的な確認作業が効率化されるだけではなく、リアルタイムでのキャッシュフロー把握が可能になります。

改善策3:チェック体制を見直す

人為的なミスのリスクを抑えるために、請求書をチェックする体制を見直しましょう。月次の請求業務を一元管理し、必要に応じて複数人で請求書をチェックしてください。チェックリストやマニュアルを整備しておくと、担当者に関わらず一貫性のある精度の高い確認が可能になります。

改善策4:システムを活用する

請求書の発行や送付、進捗状況などをまとめて管理できるシステムの導入も、請求漏れ防止に有効です。システムは多くの業務プロセスを自動化するため、人為的なミスが発生するリスクを大幅に低減できます。

さらに、請求書関連の作業効率が向上するため、担当者の負担軽減にもつながります。

まとめ

請求漏れに気付いたときは、迅速に上長や経理部門に相談しましょう。先方との関係性や状況により、適切なお詫びの方法は異なります。まずは電話口で謝罪の意を伝えたうえで、本記事の内容を参考に、お詫びメールの文面を慎重に検討してください。

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