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Amazonで購入した商品の適格請求書(インボイス)を発行する手順

適格請求書(インボイス)とは、税率や消費税額を記載した書類です。インボイス制度の導入に伴い、要件を満たして発行された適格請求書(インボイス)を受け取らないと、買い手は消費税の仕入税額控除を受けられなくなりました。よって、Amazonで事業用物品を購入する際に、適格請求書(インボイス)が発行されるか、疑問に思っている人もいるでしょう。

この記事では、Amazonの適格請求書(インボイス)への対応について解説します。発行方法や注意点も解説するため、ぜひ参考にしてください。

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Amazonで購入した商品の適格請求書(インボイス)を発行する手順

Amazonで購入した事業用物品は適格請求書(インボイス)が交付される

Amazonで事業用物品を購入する際、取引の相手はアマゾンジャパン合同会社、またはAmazonマーケットプレイスの出品者です。適格請求書(インボイス)を発行するには、税務署に申請したうえで、適格請求書(インボイス)発行事業者になる必要があります。

アマゾンジャパン合同会社は、申請を済ませている適格請求書(インボイス)発行事業者です。そのため、Amazonを利用してアマゾンジャパン合同会社から事業用物品を購入すれば、適格請求書(インボイス)を受け取れます。

出品者が番号を取得していれば自動で適格請求書(インボイス)が交付される

Amazonマーケットプレイスの出品者と取引する場合、適格請求書(インボイス)発行事業者の登録をしている出品者なら、自動で適格請求書(インボイス)が発行されます。特別な手続きは必要ないため、書類を受け取ったら正しい内容になっているか確認しましょう。

購入者のアカウントが個人のものでも問題ない

Amazonの個人アカウントで事業用物品を購入しても、取引の相手が適格請求書(インボイス)発行事業者であれば、適格請求書(インボイス)を受け取れます。ただし、個人のアカウントではなく、Amazonビジネスアカウントを利用すると、インボイス関連の機能を利用できるためより便利です。

Amazonビジネスで利用できる適格請求書(インボイス)関連のサービス

Amazonビジネスには、適格請求書(インボイス)に対応するためのサービスがあります。以下で詳しく解説します。

サービス1:絞り込み検索

Amazonビジネスアカウントで購入する商品を探す場合、絞り込み検索の機能に適格請求書の項目が追加されます。「発行対象が含まれる商品」にチェックを入れたうえで商品を検索すれば、適格請求書(インボイス)を発行できる事業者が出品している商品のみ、表示できます。そのため、より効率的に商品の検索が可能です。

必要に応じて他の条件もあわせて設定すると、よりスムーズに商品を探せます。

サービス2:購買ルール

インボイス制度の開始に合わせ、Amazonには新たな購買ルールが追加されました。具体的には、制限ルールと絞込みルールです。

制限ルールは、適格請求書(インボイス)の発行に対応していない出品に対して、メッセージを表示する設定です。それに対して絞込みルールは、適格請求書(インボイス)を発行できる出品のみを、購入するための設定を表しています。

サービス3:商品詳細ページ

適格請求書(インボイス)の発行が可能な場合、商品詳細ページに「適格請求書の発行対象です」と表示されます。この文言は、商品を出品する際に使用する管理画面に出品者が、登録番号を連携させると表示される仕組みです。

商品詳細ページを見れば、絞込み検索や購買ルールなどを活用していなくても、個別に適格請求書(インボイス)の発行可否が分かります。

Amazonの出品者が適格請求書(インボイス)を発行できるか確認する方法

適格請求書(インボイス)の発行可否の確認方法は、Amazonビジネスアカウントと個人アカウントでそれぞれ異なります。以下で詳しく解説します。

購入者のアカウントがAmazonビジネスアカウントである場合

Amazonビジネスアカウントを利用して商品を購入するなら、前述した機能を利用すると適格請求書(インボイス)の発行が可能か、簡単に把握できます。絞込み検索、購買ルール、商品詳細ページなどを活用して確認しましょう。

購入者のアカウントが個人のものである場合

個人アカウントで商品を購入する場合、Amazonビジネスアカウントの機能は利用できません。そのため、出品者情報に記載されている事業者名や登録番号をチェックし、適格請求書(インボイス)発行事業者かどうか調べる必要があります。

Amazonで適格請求書(インボイス)を発行する方法

Amazonで適格請求書(インボイス)を発行するには、どうすればよいのでしょうか。以下で具体的な方法を解説します。

購入者のアカウントがAmazonビジネスの場合

Amazonビジネスアカウントで商品を購入したら、注文履歴または購買データのページから、適格請求書(インボイス)をダウンロードできます。適格請求書(インボイス)を取得できるようになるタイミングは、商品発送から24時間後です。

発行された適格請求書(インボイス)は購入から10年間保管されるため、取得を忘れていた場合や、一度ダウンロードした適格請求書(インボイス)を誤って消去した場合も、気がついた時点で自由に入手できます。

購入者のアカウントが個人のものである場合

個人アカウントで商品を購入した際も、出品者が適格請求書(インボイス)発行事業者であり、登録番号を連携させていれば適格請求書(インボイス)の発行が可能です。注文履歴に表示されている「領収書等」の項目をクリックすると、適格請求書(インボイス)をダウンロードできます。

取得した書類を確認し、右上に「適格請求書」と記載されているかチェックしましょう。出品者が適格請求書(インボイス)発行事業者でない場合、適格請求書(インボイス)ではなく支払明細書が発行されるため、注意が必要です。

請求書払いも適格請求書(インボイス)に対応しているのか

請求書払いとは、買掛払いにより支払いの時期を後ろ倒しにする方法です。Amazonでは、請求書払いについても適格請求書(インボイス)に対応しています。ただし、請求書払いにおいて発行される請求書は、適格請求書(インボイス)にはなりません。

注文履歴や購買データのページを確認し、改めて適格請求書(インボイス)をダウンロードする必要があります。

電子書籍を購入した場合の適格請求書(インボイス)対応

Amazon Kindleストアで、Amazon Services International LLCが出品している電子書籍を購入した場合は、注文履歴から適格請求書(インボイス)をダウンロードできます。他の出品者の商品について適格請求書(インボイス)を発行できるかどうかは、個別の確認が必要です。

Amazonにおける適格請求書(インボイス)の注意点とは

Amazonを利用する際は、適格請求書(インボイス)について気をつけたいことがあります。以下で詳しく解説します。

電子帳簿保存法との関係について

ビジネスにおける取引については、電子帳簿保存法に基づいて書類を保管する必要があります。Amazonでの商品の購入は電子取引であるため、取引に関する書類は電子データのまま保存しましょう。この場合、適格請求書(インボイス)は、電子帳簿保存法で保存が義務づけられている電子取引データに該当します。

電子帳簿保存法における領収書の保存方法とは?電子化のルールや注意点も解説

まとめ

Amazonでアマゾンジャパン合同会社から事業用物品を購入する場合、適格請求書(インボイス)を受け取れます。Amazonマーケットプレイスの出品者から購入する場合も、相手が適格請求書(インボイス)発行事業者なら、適格請求書(インボイス)の発行が可能です。Amazonビジネスを利用すると、より簡単に適格請求書(インボイス)の確認やダウンロードができます。

バクラク請求書発行は、経理業務を効率化できるシステムです。部署や拠点が多い企業でも、あらゆる書類の一元管理が可能です。インボイス制度や電子帳簿保存法などの法制度にも対応しているため、スムーズに利用できます。手間やミスなく作業を進めるために、ぜひ活用してください。

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