家電リサイクル券の勘定科目は?仕訳方法やインボイス対応についても解説
- 記事公開日:
- 最終更新日:2024-09-19
- この記事の3つのポイント
- 家電リサイクル券の勘定科目は「雑費」である。
- 家電リサイクル券は消費税が10%かかる。
- 家電リサイクル券は「適格簡易請求書」として交付できるが、注意点もある。
消費者および事業者が家電(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)を処分するときには、家電リサイクル券を購入し、引き取ってもらわなくてはなりません。
本記事では、家電リサイクル券の勘定科目と仕訳方法、かかる消費税について解説します。また、インボイス制度対応の注意点についても説明します。
家電リサイクル券の勘定科目は?仕訳方法やインボイス対応についても解説
家電リサイクル券の勘定科目と仕訳方法
家電リサイクル券の勘定科目は、基本的には「雑費」です。
たとえば、家電リサイクル券が4,000円の場合の仕訳を見てみましょう。
借方 | 貸方 | ||
雑費 | 4,000円 | 現金 | 4,000円 |
修繕費などで処理する会社もありますが、日常的に出るものではないので雑費でよいでしょう。
そのほかの勘定科目について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
家電リサイクル券には10%の消費税がかかる
家電リサイクル券は、消費税が10%かかります。
家電の製造業者等への引き渡し方は、料金販売店回収方式(廃家電を小売業者に引き渡す方法)と料金郵便局振込方式(廃家電を指定引取場所に直接持ち込む方法)の2つです。それぞれ異なる家電リサイクル券を使用しますが、どちらも消費税が10%かかります。
料金販売店回収方式の場合、メーカー(製造業者)が定めたリサイクル料金と、小売業者や自治体等が定める収集・運搬料金を支払います。料金郵便局振込方式の場合、収集・運搬料金は不要です。リサイクル料金、収集・運搬料金にもそれぞれ10%の消費税がかかります。
家電リサイクル券のインボイス制度対応に関する注意点
家電リサイクル券は「適格簡易請求書」として交付できます。適用税率(10%)の記載があれば消費税額の記入を省けます。
家電リサイクル券のインボイス制度対応についての注意点は複数あるため、インボイス制度の対応をしたい場合は先に知っておくとよいでしょう。
まず前提として、郵便局でリサイクル料金を支払う「料金郵便局振込方式の家電リサイクル券」(以下「郵便局券」とする。)の「④排出者控」片は、要件を満たせばリサイクル料金の適格請求書として利用可能です。家電店等にリサイクル料金を支払う場合は、その家電店等に確認をしましょう。
郵便局券は「④排出者控」片に、家電製品協会の登録番号の記載がある「様式変更券」と、ない「従来券」があります。「様式変更券」と「従来券」は、それぞれ記入する内容や記載位置が異なるため注意しましょう。
記載内容には、交付を受ける事業者の氏名または名称、日付、消費税率、消費税額、家電製品協会の適格請求書発行事業者登録番号(T5010005018544)が必要です。
収集・運搬料金に関しては「④排出者控」片では、適格請求書になりません。収集・運搬料金を支払った事業者に、適格請求書を発行してもらいましょう。
参考:一般財団法人 家電製品協会「家電リサイクル券 適格請求書等保存方式(インボイス制度) 対応について」
まとめ
家電リサイクル券は「雑費」として仕訳します。家電リサイクル券や収集・運搬料金には消費税が10%かかります。家電リサイクル券のインボイス制度対応に関する注意点にも気を付けましょう。
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