気付とは?意味や使い方・書き方をシーン別にわかりやすく解説

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気付とは?意味や使い方・書き方をシーン別にわかりやすく解説

ホテルや出向先に滞在中の社員へ郵便物を送る際、確実に届くか不安を感じたことがある方もいるでしょう。自宅や勤務先以外を宛先にする際は「気付」を添えると、郵便物をスムーズに届けられます。 本記事では、気付の基本知識や御中・様方との違い、気付に関する注意点について解説します。気付を使用した宛先書きの例も紹介しますので、今後の実務にお役立てください。

1.気付とは?意味と読み方

気付は封筒の宛名に添える用語の一つで「きづけ」または「きつけ」と読みます。

気付を使用するのは、出張先や出向先、宴会場などの一時的な滞在場所に郵便物・電報を送るときです。施設に届いた郵便物は、ホテルや宴会場の従業員などの第三者を通じて本人に届けられます。

気付には「送付相手が直接受け取れない場所へ送った郵便物を、本人へ確実に届けてほしい」という依頼・注意喚起の意味が込められていることを知っておきましょう。

2.気付の使い方と一般的な書き方

気付は宛名欄でなく、住所欄に漢字で記載するのが基本です。住所と宛名を区別するために、気付の記載後は改行を入れて氏名を記載します。改行がないと宛先が読みにくくなり、誤配が生じる恐れがあるため注意が必要です。

たとえば、出張先のホテルに滞在中の社員に郵便物を送る場合は「○○ホテル 気付」と記載し、改行を入れて社員名を書きます。親会社内の子会社宛てに送る場合は「株式会社○○ 気付」と親会社を記載し、改行後に「株式会社△△ ××部 御中」と書きましょう。

なお気付は、送付先が本来の住所でない場合に使用する用語です。相手の自宅や勤務先に送る場合、気付は不要のため注意しましょう。

3.気付と「御中」や「様方」の違い

気付と混同しやすい用語に「御中」や「様方」があります。本章では、それぞれの違いについて詳しく解説します。

以下の記事では請求書・封筒の宛名の書き方や記載時の注意点を紹介していますので、理解を深めたい方はご参照ください。

関連記事:請求書・封筒の宛名は会社名だけで問題ない?正しい書き方や注意点

3-1.御中と気付の違い

御中(おんちゅう)は、企業や団体、部署など、宛先が個人でない場合に使用する敬称です。

宛名の後に御中を記載することで「○○株式会社の皆さまへ」といった意味合いをもたせられます。部門・部署宛てに送る場合のほか、担当者名がわからない場面でも使える敬称です。

御中と気付は使用目的と記載場所が異なり、併用しても問題ないことを知っておきましょう。

3-2.様方と気付の違い

様方(さまがた)は、送付先の世帯主と受取人の名字が異なる場合に使用する用語です。たとえば、○○さんの住まいに下宿する××さん宛てに郵便物を送る場合は「○○様方 ××様」と記載します。

様方と気付の主な違いは、郵便物の経由先です。二世帯住宅や下宿先などの個人宅を経由する場合は様方を使用するのに対して、ホテルや斎場、子会社を経由する場合は気付を使用します。様方と気付を併用するケースはないため、注意しましょう。

4.【シーン別】気付を使った宛名書き例

続いては、気付を使用したシーン別の宛名書き例を5つ紹介します。自宅や勤務先以外に郵便物を送る予定の方は、ご自身の宛先に近い例を参考にしてください。

4-1.ホテルに宿泊している人に送るとき

ホテルに宿泊中の人に郵便物を送る場合は、封筒の宛名を以下のように記載します。

〒xxx-xxxx

(宿泊先の住所)

○○ホテル 気付

(相手の氏名) 様

ホテル名を正式名称で記載した後に気付を添えて、改行を入れ、宛名欄に相手の氏名を書きましょう。届いた郵便物をホテルのフロントなどで一時的に保管し、本人へ渡してくれます。

宿泊に必要な自身の荷物などを送る場合は、宛名欄に自身の氏名を書いた後に「様」ではなく「行」と記載しましょう。

4-2.入院中の人に送るとき

入院中の人に書類などの送付を依頼された場合や、お見舞いとして手紙や品物を送る場合も、以下のように気付を添えるのがマナーです。

〒xxx-xxxx

(入院先の住所)

○○病院 △△科 xxx号室 気付

(相手の氏名) 様

診療科や病室番号がわかる場合は、病院名の後に記載し、気付を添えましょう。気付の記載があることで、多くの入院患者がいる病院でも郵便物を確実かつスムーズに届けられます。

4-3.結婚式会場や葬儀場へ電報を送るとき

結婚式会場や葬儀場へ電報を送る際も、相手の氏名を記載した後に気付を使用します。

祝電を送る際は、宛名を以下のように記載しましょう。ただし、新郎新婦の自宅宛てに送る場合、気付は原則不要です。

〒xxx-xxxx

(結婚式場の住所)

○○式場 気付

(新郎または新婦の氏名) 様

弔電を送る際は、以下のように記載します。

〒xxx-xxxx

(斎場の住所)

○○式場 気付

(喪主の氏名) 様

弔電の宛名欄には、喪主の氏名を記載するのが一般的です。誰が喪主を務めるかわからない場合は「(故人の氏名)様 ご遺族様」と記載しましょう。

4-4.子会社に送るとき

親会社に属する子会社宛てに郵便物を送る際も、気付を添えるのが一般的です。封筒には、以下のように記載しましょう。

〒xxx-xxxx

(親会社の住所)

(親会社名) 気付

(子会社名) 御中

郵便物は親会社に届くため、気付は親会社名を正式名称で記載した後に添えます。宛名欄に子会社名を記載して「御中」の敬称を添えましょう。

4-5.出向・常駐者への送るとき

出向社員や常駐社員へ郵便物を送る際は、宛名を以下のように記載します。

〒xxx-xxxx

(出向先・常駐先の住所)

(出向先・常駐先の会社名) 気付

(相手の氏名) 様

出向先・常駐先に届ける郵便物のため、送付相手が所属する会社名の記載は任意です。所属する会社名の記載がない場合も、出向先・常駐先の担当者が氏名で届け先を認識できれば、問題なく相手に届きます。

5.気付に関する注意点

最後に、気付に関する5つの注意点を紹介します。誤った使用方法で送達に滞りが生じないように、理解を深めた上で使用しましょう。

5-1.SNSなどでは一般的に使用しない

SNSのメッセージ機能などで担当者とやり取りをする場合、気付は原則使用しません。SNSなどでは相手と直接やり取りをするのが一般的で、第三者を介することがないためです。

ただし、企業や催事の公式ホームページに問い合わせ先を載せるなどのケースでは「○○会館 気付 △△フェスティバル事務局」と、住所に気付が使われることがあります。

情報源がSNSなどであっても、Web上の記載内容によっては気付の使用が必要なことを知っておきましょう。

5-2.送付先が個人宅の場合は「様方」を使用する

二世帯住宅や下宿先など、送付先が個人宅で世帯主と受取人の名字が異なる場合は「気付」でなく「様方」を使用します。

同じ名字の場合は様方も不要で、相手の氏名に「様」をつけて送る方法で問題ありません。気付はホテルや病院、斎場など、送付先が施設の場合に使用することを理解しておきましょう。

5-3.気付の後ろには改行を入れる

気付の後ろには、改行を入れることが重要です。改行があることで配達員や受取人が住所と宛名を区別しやすくなり、スムーズに送達できます。

同じ行に氏名まで記載すると見分けがつきにくくなり、誤配や未着につながる恐れがあるため注意しましょう。

5-4.返信用封筒に記載された「気付」は消さない

返信用封筒に気付が記載されている場合は、消さずに使用するのがマナーです。気付の記載は「この施設を経由して自身に届けてほしい」という送り主からのメッセージのため、消すと送達が滞る可能性があります。

ただし「宛」や「行」の記載を「御中」や「様」に変更することは問題ないため、必要な場合は二重線で消して書き換えましょう。

5-5.気付の文字は小さめにする

気付を記載する際は、住所と宛名を区別しやすくする配慮が必要です。気付の文字を小さめに添えることで、相手の氏名が目立ちやすくなり、郵便物をスムーズに届けられます。

特に、住所欄と宛名欄が分かれていないビジネス封筒などに宛名を書く際は、文字の大きさを工夫しましょう。

6.まとめ

気付は封筒の宛名に添える用語の一つで、郵便物や電報を一時的な滞在場所に送る際に使用します。

気付と混同しやすい言葉に御中や様方があり、気付と御中は併用することがありますが、気付と様方はいずれか一方を使用します。経由先が施設や企業の場合は気付、自宅や勤務先を除く個人宅の場合は様方を記載しましょう。

気付は施設名の後に小さめの文字で記載し、改行を入れて宛名を書くのが基本です。SNSなどでは気付を基本的に使わないことや、返信用封筒に記載された気付は消さないことに注意しながら、適切に使用しましょう。

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