【シリーズ企画】2024年のバクラク新機能を総まとめ!第三弾
書類仕事が劇的にラクに!自動推薦・外貨対応・パーソナライズドAI-OCRで業務効率化

2024年のバクラクを振り返る③書類仕事が劇的にラクに!AI-OCRの進化まとめ

当社の「バクラク」は、自社開発した高品質な機械学習型AI-OCRを活用し、大量かつ高精度の証憑読み取りを実現しています。このAI-OCRは、書類に書かれた文字や数値の文脈を認識し、適切な箇所に自動入力します。内容の推測機能も備わっているため、多くのお客様に「画面に表示された結果を確認するだけ」で書類処理を完了して頂ける業務体験を提供しています。

そんな中、ご利用を頂くお客様からは「この困り事を解決できたらもっと良い」であったり、「追加でこの機能が欲しい」といったりのリクエストが多数、寄せられます。それほどまでに書類仕事の現場は複雑で、お客様ごとに多様なニーズ・課題が存在しているのが実のところだと受け止めています。

本シリーズでは、これらの課題を解消するべく、今年バクラクのシリーズへ搭載された新機能を振り返ります。バクラクのAI-OCRだからこそ実現できる、多様な機能をまとめてご覧ください。

内部統制と業務効率化を両立するバクラク新機能

国税庁サイトでの検索作業をゼロに:「インボイス番号の自動推薦機能」

バクラクが適格事業者番号や電話番号から企業名や店舗名をAI-OCRで補完する様子

(対象製品:バクラク経費精算・バクラク電子帳簿保存)

経費精算業務や電子帳簿保存法対応において、必要入力項目のほとんどが証憑に記載されているため、AI-OCRによる自動読み取り・入力機能は業務効率化において有用な技術です。その一方で、経費精算業務や電子帳簿保存の対象書類(領収書など)は、各社の取引先マスタデータベースに登録されていない企業から発行されることがあります。

当然ながら、取引先マスタに存在しない企業は経理担当者が手元で検索をし、適格事業者番号を調べて入力する、といった二度手間が発生していました。

本機能が叶えること

本機能アップデートにより、バクラクが適格事業者番号の読み取り情報をもとに国税庁公表の情報を参照し、取引先マスタデータに無い企業名を高精度で推薦できるようになりました。また、AI−OCRの読み取り項目に新たに電話番号を追加したことで、電話番号が登録されている店舗名を参照し、これも入力補完できるようにしました。

AI-OCRによって補完・推薦できる項目が1つ減るだけで、大量の帳票を処理しなければならない経費処理の方々の負担は劇的に減らすことができます。ぜひ、バクラクによるスムーズな書類処理を体感してください。

レート計算や外国語の帳票処理もカンタン:「外貨対応機能」

(対象製品:バクラク請求書受取・バクラク申請・バクラク経費精算)

海外取引が発生する企業においては、外貨による請求書や領収書によって、通貨換算の手間が増え、為替レートの変動に伴う計算ミスや誤差のリスクが高まります。また、日本円表記がないため、経理担当者が手作業で換算し入力する必要があり、作業負担が大きくなります。

さらに、外貨取引特有の仕訳処理が煩雑であることも、業務全体の効率が低下する要因として多く挙げられます。

本機能が叶えること

「バクラク請求書受取」に関しては、国外の取引先との請求書など、外貨建ての請求書に対応できるようになりました。支払申請をご利用の場合だけでなく、バクラク請求書受取のみご利用されている場合でも、取り込んだ請求書の通貨・外貨金額をAI-OCRで読み取り、仕訳作成を行えます。

外貨建てで入力された仕訳は、バクラクに登録した各国通貨の円換算レートマスタを元に自動で日本円換算されます。外貨建て金額の仕訳を円換算して会計ソフトにインポートされるお客様も、外貨建て金額の仕訳を外貨金額のままERPや基幹システムにインポートされるお客様も、どちらの運用にも対応が可能です。

バクラク経費精算が外貨の領収書を読み取り日本円に換算する様子

「バクラク申請・経費精算」においては、これまで日本円の金額登録のみの対応でしたが、外貨による請求書や領収書の通貨・金額の情報をAI-OCRで読み取れるようになりました。ドルやユーロなど世界各国の主要通貨を含む35通貨で利用可能です。

また合わせて、申請・承認の画面を英語表示に切り替えられるようになりました。英語話者の従業員も日本語版と同様にバクラクの申請・承認業務ができるため、グローバルにビジネスを展開される会社様でもスムーズにバクラクをご活用いただけます。

個別企業に合わせた自動読み取り・推薦を実現「パーソナライズドAI-OCR」

領収書や請求書などの書類は、同じ書類であっても利用する企業や用途によって読み取りたい箇所、利用したい情報が異なる場合があり、従来のAI-OCRでは意図した通りの情報の読み取りが困難でした。

例えば「金額」でも、意味が異なる複数の金額が含まれており、読み取りたい情報が企業によって異なります。請求書の金額は、経理方式によって「税抜き金額」を読み取りたい企業もあれば「税込み金額」を読み取りたい企業もあり、企業ごとに必要となる情報が異なる場合の精度を高めづらいという課題がありました。

本機能が叶えること

「パーソナライズドAI-OCR」は、「必要となる情報を企業ごとにAIが学習」することで、従来の課題を解決した、新しいAI-OCRです。

一つの書類から、これまでより多くの情報をAIが読み取り、それぞれの情報の意味を理解して候補を作成。候補の中からその企業が最も必要としている情報を推薦することができます。もし、最初に推薦した情報とは異なる情報を候補から選択した場合も、AIがそれを学習し、次回以降、より精度の高い推薦を行うようになります。

バクラクのAI-OCRは、従来の特徴である「使い始めたその日から」AIが精度高く情報を読み取り入力を自動化してくれることに加え、「使えば使うほど企業ごとにカスタマイズされる」AI-OCRへと進化しました。
※現在、「パーソナライズドAI-OCR」の技術を、特許として出願準備中です。

バクラクは今後も、最先端のAIで働きやすい環境づくりと事業成長を支援します

本記事で紹介した以外にも、バクラクにはAI-OCR、ならびにAIによる業務効率化のための多彩な機能が搭載されています。書類の読み取りから入力補助、税率やインボイス番号の自動判定、法人カード領収書の突合まで、業務を大幅に自動化・効率化します。また、「人がシステムに合わせる」から「システムが人に寄り添う」体験を実現し、自然な形でAIを日常業務に取り入れることが可能です。
(概要はバクラクAI特設ページからもご覧いただけます)

現場を担当される方々の課題を深く理解した上で、バックオフィス業務に最適化されたソリューションを継続的に進化させ、価値を提供し続けるのがバクラクAIの特長です。もし、製品の導入や詳細な機能についてご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。専任の担当者が、貴社のニーズに合わせたご提案をさせていただきます。

また、本シリーズでお伝えしてきた機能を含め、バクラクは隔週ペースで新機能のリリース・アップデートを継続し、広くお客様のニーズに応えられるよう尽力しています。2024年にアップデートされたバクラクの機能についてまとめたパンフレットも用意していますので、参考にしていただけますと幸いです。