角2封筒に使用する切手代はいくら?速達や書留の金額を解説

角2封筒の切手代は、封入物の重さや厚さによって金額が異なります。

本記事では、角2封筒に貼る切手代の計算方法や、利用できるオプションついて具体的に解説します。郵送コストを抑える方法も2つ解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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角2封筒に使用する切手代はいくら?速達や書留の金額を解説

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角2封筒の切手代は定形外郵便のため140円以上

角2封筒で郵送する場合、切手代は140円以上かかります。角2封筒はA4書類を折らずに入れられるサイズ(240×332mm)のため、郵便局の定形郵便の規格外にあたります。

角2封筒で送る際は「定形外扱い」であることを踏まえて、料金を確認してから切手を貼るようにしましょう。

以下の記事では、インボイス制度の概要や影響を図解で解説しています。ぜひ参考にしてください。

関連記事:インボイス制度とは?意味や概要、対象となる事業者への影響を図解でわかりやすく解説

【2024年10月から】郵便料金は値上げ

2024年10月から郵便料金は以下のように値上げされました。

種類

重量

旧料金(~9/30)

新料金(10/1~)

定形郵便物

25g以内

84円

110円

50g以内

94円

110円

定形外郵便(規格内)

50g以内

120円

140円

100g以内

140円

180円

150g以内

210円

270円

250g以内

250円

320円

500g以内

390円

510円

1kg以内

580円

750円

角2封筒は、定形外郵便にあたります。郵便物を送る際は最新料金を確認して、切手の貼り間違いに注意しましょう。

参考:郵便局「2024年10月1日(火)から郵便料金が変わりました。

郵送料金は重さとサイズで変動する

郵送料金は、封筒のサイズや中身の重さによって以下のように分類され、料金体系が変動します。

  • 定形内
  • 定形外(規格内)
  • 定形外(規格外)

ここからは、それぞれの郵送方法について見ていきましょう。

定形内郵便

定形内郵便とは、日本郵便が定めるサイズ・重量の範囲に収まる最も安価な郵送方法です。具体的なサイズは以下のとおりで、長3封筒などが該当します。

  • 長辺14~23.5cm
  • 短辺9~12cm
  • 厚さ1cm以内
  • 重さ50g以内

定形内郵便はA4用紙を三つ折りにして送るような書類の郵送に適しており、料金は50gまでで110円です。

定形外郵便(規格内)

定形外郵便(規格内)は定形サイズを超えるものの、一定の大きさと重さに収まる郵便物を指します。対象となるサイズは、以下のとおりです。

  • 長辺34cm以内
  • 短辺25cm以内
  • 厚さ3cm以内
  • 重量1kg以内

角2封筒や角A4封筒でA4書類を折らずに送る場合、多くがこの規格内に該当します。料金は50g以内で140円、100g以内で180円、1kg以内では750円となっており、角2封筒の切手代を算出する際は、この料金体系に基づいて判断します。

定形外郵便(規格外)

定形外郵便(規格外)は、規格内の条件を超えるサイズ・厚み・重量の郵便物に適用され、具体的なサイズは以下のとおりです。

  • 縦60cm以内
  • 縦・横・厚さの合計が90cm以内
  • 重量4kg以内

大きな書類やカタログ、商品サンプルの発送などに使われ、サイズが大きくなる分、料金も高く設定されています。たとえば50g以内で200円、1kg以内で710円、最大4kgで1,350円が必要です。

角2封筒でも重量や厚さによってはこの規格に該当する場合があるため、注意しましょう。

角2封筒のサイズと利用シーン

角2封筒は、A4用紙を折らずに封入できるサイズで、ビジネス文書の送付に最適な封筒です。文書を折らずにきれいな状態で送れるため、契約書や履歴書、企画書などの重要書類の送付に広く活用されています。

クリアファイルごと封入できるため、相手に丁寧な印象を与えたい場面で選ばれる封筒です。

A4用紙が入る封筒の種類

A4用紙を送る際は、用途に応じて封筒の種類を使い分けることが大切です。たとえばA4用紙を折らずに送りたい場合は角2封筒(240×332mm)や角A4封筒(228×312mm)が適しています。

一方で、長3封筒(三つ折り)や角6封筒(二つ折り)を使えば、よりコンパクトに郵送できます。送る書類の性質に応じて、封筒のサイズを選ぶとよいでしょう。

請求書を送る封筒について詳しくは、以下の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

関連記事:請求書を送る封筒の選び方&書き方の完全ガイド

角2封筒で使用する切手代の目安

角2封筒に貼る切手の金額は、中身によって大きく変わります。郵便料金は重さによって設定されており、A4用紙の枚数やクリアファイルの有無、さらには衣類など内容物の種類でも重さが変動するためです。

ここからは、封入する物別に切手代の目安を紹介します。

A4用紙の枚数に合わせた切手代目安

角2封筒でA4コピー用紙を郵送する場合、封筒と用紙の合計重量によって料金が決まります。A4用紙1枚約5g、封筒を1枚約18gとすると、6枚までなら140円で送れる計算です。

封入物

総重量の目安

切手代

A4用紙1枚

約23g

140円

A4用紙2枚

約28g

140円

A4用紙3枚

約33g

140円

A4用紙4枚

約38g

140円

A4用紙5枚

約43g

140円

A4用紙6枚

約48g

140円

A4用紙7枚

約53g

180円以上

あらかじめ重量の目安を知っておけば、切手の貼りすぎや不足を防げます。封筒や紙の厚みによって誤差が出るため、事前に重さを確認しておくと安心です。

クリアファイルを追加した場合の切手代目安

重要書類をきれいに届けたいときは、クリアファイルに入れて送ることが一般的です。ただしクリアファイルは1枚で約26gあるため、A4用紙と組み合わせると重さが増し、料金も変動します。

以下の表で、クリアファイルありの郵送時に必要な切手代の目安を確認しておきましょう。

封入物

総重量の目安

切手代

A4用紙1枚

+クリアファイル1枚

約49g

140円

A4用紙2枚

+クリアファイル1枚

約54g

180円

A4用紙3枚

+クリアファイル1枚

約59g

180円

A4用紙4枚

+クリアファイル1枚

約69g

180円

衣料品を梱包する場合の切手代目安

角2封筒は、たとえばTシャツなどの薄手の衣料品を送るのにも使われます。Tシャツ1枚の重さは半袖で約125g、長袖で約225gが目安であり、梱包すればさらに加重されます。

以下の表を参考に、衣料品を送る際の切手代を事前に確認しましょう。

封入物

総重量の目安

切手代

半袖Tシャツ1枚

約143g

270円

半袖Tシャツ2枚

約268g

510円

半袖Tシャツ3枚

約393g

510円

長袖Tシャツ1枚

約243g

320円

長袖Tシャツ2枚

約468g

510円

長袖Tシャツ3枚

約693g

750円

同じ重量でも厚みが超えると規格外扱いになってしまいます。特に発送前に厚みの部分を計測しておくとよいでしょう。

角2封筒で使用できるオプション

角2封筒で送る郵便には、補償内容や配達日を強化できる各種オプションが利用できます。ビジネス文書や重要書類の送付には、速達や書留、特定記録、配達日指定などのサービスを併用すれば、安全性や利便性を高められます。

ここからは、それぞれのオプションについて見ていきましょう。

速達

速達は通常より短い日数で相手に届くサービスで「締め切りに間に合わせたい」「至急返信が必要」といったシーンで活躍します。

速達は通常の郵便料金に加えて、重量に応じた料金が加算されます。

重量

追加料金

250g以内

300円

1kg以内

400円

たとえば、A4用紙2枚入り角2封筒(約28g)は通常140円ですが、速達にすると合計440円です。

参考:郵便局「速達

書留

書留は郵便局での引受から配達完了までの過程を記録し、万が一紛失や破損があった場合に補償が受けられるサービスで、目的に応じて3つの種類から選べます。

種類

追加料金

補償内容

簡易書留

350円

最大5万円まで補償

引受と配達を追跡

一般書留

480円

最大10万円まで補償

配送過程すべて記録

現金書留

480円~

現金郵送専用

最大50万円まで補償(5,000円ごとに+11円)

書留はポスト投函は不可で、郵便局の窓口で「差出票」を記入して提出します。契約書や重要書類など「確実に届けたい」場合に安心できる選択肢です。

参考:郵便局「書留

簡易書留の出し方については以下の記事で詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:簡易書留の出し方を解説!一般書留・現金書留との違いや発送時の注意点も紹介

特定記録

特定記録は郵便局が引き受けた時点での記録を残すオプションで、配送中の追跡はできないものの、差出人側の送付証明になります。ビジネス文書や納品書、オークションの発送などで利用されているオプションです。

内容

追加料金

特定記録郵便

210円

たとえば、A4用紙3枚入り角2封筒(140円)に特定記録を付けると、合計350円で発送可能です。

参考:郵便局「特定記録

配達日指定

配達日指定オプションは、「この日に届いてほしい」と希望する配達日を指定できるサービスです。希望する配達日により、以下の料金が加算されます。

配達日指定

追加料金

平日

42円

土日・祝日

270円

参考:郵便局「配達日指定

配達証明

郵便物が相手に確実に届いたことを証明したい場合は、配達証明の利用がおすすめです。配達証明は、配達が完了した事実を日本郵便が証明してくれるサービスで、トラブル防止や記録として役立ちます。

追加料金は郵便差出時に申請すれば350円、差出後に申請する場合は480円です。内容証明郵便や書留郵便と併用されることが多く、ビジネスや法的なやり取りでも利用されています。

重要書類を送付する場合の注意点

契約書や履歴書、願書などの重要書類を郵送する際は、丁寧さと確実性が求められます。送付状の添付や返信用封筒の同封、追跡・補償ができる郵送方法の選択など、相手に配慮しながら送ることがポイントです。

ここからは、重要書類を送付する場合の注意点を見ていきましょう。

契約書

契約書を郵送する際は、捺印を依頼して返送してもらうのが一般的な流れです。そのため送付状で捺印の依頼内容を明記し、返信用封筒も同封しておくと親切です。

また捺印箇所に付箋を貼れば、相手が迷わず対応できます。返信用封筒や付箋分重量は加算されるため注意しましょう。契約書を送る際は紛失リスクに備え、特定記録や書留などの記録が残る方法を用いるのが基本です。

履歴書や職務経歴書

履歴書や職務経歴書は、就職・転職活動の第一印象を決める大切な書類です。三つ折りでも送れますが、角2封筒を使えば折らずにきれいな状態で送れるため、ぜひ利用してください。

履歴書や職務経歴書は送付状を添えて、書類はクリアファイルに入れて郵送すると、丁寧で信頼感のある印象を与えられます。書類の重さによっては切手代が変わるため、事前に計量し、適切な郵便方法を選びましょう。

受験の願書

受験の願書を郵送する際は、締切に間に合うことが何より重要です。締切日が「消印有効」なのか「必着」なのかを事前に確認し、余裕をもって発送しましょう。

願書は角2封筒で折らずに送付し、書留や配達記録など、記録が残る方法を使うと安心です。クリアファイルに入れて丁寧にまとめ、送付状も添えると受験先に好印象を与えることができます。

切手代を間違えずに送るには郵便局へ直接持ち込むのが確実

切手代の貼り間違いを防ぐためには、郵便局に郵便物を直接持ち込むのが最も確実です。郵便局ではその場で封筒の重さを量ってくれるため、正確な料金で発送できます。

一度料金を把握しておけば、同じ封入内容の書類を送る際にも同額の切手で対応可能です。平日の日中に行けない場合は「ゆうゆう窓口」を利用すれば土日や夜間でも発送ができます。

事前に最寄りの郵便局の営業時間を確認しておくと安心です。

定型・定形外以外で発送する方法

角2封筒に入るサイズの郵便物は、定型・定形外郵便のほかにも発送方法があります。たとえば、クリックポストはネットで手続きでき、追跡も可能です。

ゆうメールは書籍などの送付に向いており、レターパックなら対面での受け取り指定もできます。内容物や配送スピード、追跡の有無などによって適した方法を選びましょう。

郵便料金の値上げに伴うコストの増加

2024年10月からの郵便料金改定により、郵送コストは確実に増加します。特に頻繁に郵便を利用する個人や事業者にとっては、年間で見れば無視できない負担となるでしょう。

以下の表でコストの増加目安をまとめたので、参考にしてください。

<個人利用のコスト増加例(はがき)>

枚数旧料金(63円)新料金(85円)差額
10枚630円850円+220円
50枚3,150円4,250円+1,100円

<事業者のコスト増加例(角2封筒)>

通数旧料金(120円)新料金(140円)差額
1,000通12万円14万円+2万円
10,000通120万円140万円+20万円
100,000通1200万円1400万円+200万円

郵便料金を抑える方法

値上げによる日常的な郵便コストを抑えようとする場合、メールの活用や書類の電子化などの方法があります。特に大量送付や定期的な郵送業務がある場合、工夫次第でコストの大幅な削減が可能です。

ここからは、2つの方法について解説します。

メールを活用する

郵便コストを抑えるためには、ダイレクトメールなどの紙送付をメールに置き換えることが効果的です。たとえば会社案内やカタログ、ニュースレターなどをPDFにして送信すれば、印刷代や郵送料が不要になります。

大量配信にも対応できるメール配信サービスを活用すれば、手間をかけずに効率的な情報提供ができるため、スピードとコスト削減を両立した手段として有効です。

書類を電子化する

毎月発行する請求書や見積書などの定期的な郵送業務は、電子化により大幅なコスト削減が可能です。郵便代だけでなく封入や発送作業の手間も軽減できるため、業務効率化にもつながります。

電子帳簿保存法に対応したシステムを使えば、法的要件を満たしつつ、スムーズに書類をデジタルで管理・送付できます。受け取る側も紙を保管せずデータとして扱えるため、双方にとってメリットのある方法といえるでしょう。

電子化は今後の郵送コスト対策として、積極的に取り入れたい選択肢です。

角2封筒の切手代を削減したいなら「バクラク請求書発行」

2024年10月の郵便料金の値上げにより、書類発送にかかるコストは今後さらに増えていくと考えられます。特に、請求書や見積書などを頻繁に取引先へ郵送している企業にとっては、切手代の積み重ねが大きな負担になります。

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