法人カードが使えない場合の原因と対処法
- 記事公開日:
- 最終更新日:2024-08-30
コーポレートカードやビジネスカードなどの法人カードが利用できない原因は、多岐にわたります。重要なことは、原因に応じた対処を行うことです。ここでは原因を利用者・店舗、不正利用の3つに分けて解説します。
利用者側に原因がある場合
法人カードが利用できない場合は、利用者側に原因があるかもしれません。利用者側の原因は、以下が考えられます。
暗証番号の間違い
有効であるにも関わらず法人カードが利用できない場合、暗証番号が間違っている可能性があります。
暗証番号が思い出せない場合は、カード会員サイトや、カード会社に確認が必要です。実店舗であればサインでの対応ができるか確認してみましょう。
このとき、焦って試しに何度も暗証番号を入力しないようにしてください。法人カードは、一定回数の誤った暗証番号の入力によりロックがかかると、正しい暗証番号を入力しても利用できません。ロックを解除するためには、カードの再発行が必要になることがあります。
カード有効期限切れ
法人カードは、有効期限が切れていると利用できません。一般的なクレジットカードは、1~2か月前に更新のカードが発行され郵送されます。有効期限が切れている場合、更新カードが届いていないか確認しましょう。
利用限度額超え
法人カードは利用限度額を超えた場合、引き落としが済むまで利用できません。カードが利用できない際には、カード会員サイトやカード会社に問い合わせて利用可能額を確認しましょう。なお、従業員用に追加カードを発行している場合の限度額は、1枚ごとではなく全体の利用額の合算になるので注意が必要です。
たびたび限度額を超えることがある場合には、限度額の増枠を検討しましょう。また、海外出張や大きな支出がある場合は、事前にカード会社へ連絡し一時的に限度額を増やすことも可能です。
カードの磁気不良やICチップの破損
法人カードは、磁気不良やICチップが損傷していると、カード情報が読み取れないことがあります。損傷の他にも、カード本体が曲がっていたり、汚れていたりする場合も同様です。汚れであればふき取ることで読み取れるようになることもありますが、本体が損傷した際は、カード会社へ連絡し再発行の手続きを行いましょう。
情報の入力ミス
法人カードがオンライン決済で利用できない場合、入力情報の誤りが考えられます。カード番号・有効期限の数字や、名前のスペルが正しく入力できているか今一度確認しましょう。
プリペイド式、デビットカードに未対応
プリペイド式やデビットカードタイプの法人カードは、オンライン決済では利用できない場合があります。これは、カードの残高確認や本人認証ができないためです。プリペイド式やデビットカードタイプに対応していない場合には、クレジット機能が備わっているカードで決済するようにしましょう。
店舗側に原因がある場合
法人カードが利用できない場合は、店舗側に原因があるかもしれません。店舗側の原因は、以下が考えられます。
決済端末の不具合
法人カードは、店舗が利用しているクレジットカードの決済端末機の不具合や通信の不安定により、使用できないことがあります。他のカードでも使用できない場合は決済端末の問題である可能性が高く、修理には時間がかかります。現金や電子マネーなど他の決済方法で対応しましょう。
国際ブランドが未対応
クレジットカードの国際ブランドが店舗で対応していない場合、その法人カードは使用できません。カード決済時は、事前に店舗で対応している国際ブランドを確認しておくと安心です。法人カードの国際ブランドが未対応のときは、対応している別の国際ブランドのカードを使用するか、現金など他の決済方法を検討しましょう。また、あらかじめ加盟店が多い国際ブランドのカードを選んでおくことも回避方法のひとつです。
利用が停止されている場合
法人カードが利用できない場合は、以下の要因で利用が停止されている可能性があります。
不正利用の検知
法人カードが利用できない要因として、不正利用が挙げられます。カード会社は不正利用を防ぐため、不審な取引だと検知した場合はカード利用を一時的に停止します。例えば通常は利用されないカードが、急に数十万円を繰り返し利用する場合、不審な取引となり承認されません。まずはカード会社に連絡し、従業員の個人利用や不審な取引がないか確認しましょう。
支払いの遅延
法人カードは、支払いが遅延すると一時的に利用できなくなる場合があります。引き落とし口座よりの支払いが完了しているかを確認し、未払いの場合はすぐにカード会社へ連絡し支払い手続きをしましょう。支払いが完了すれば、再びカードが利用できるようになります。
法人カードが使えないときは落ち着いて対処しよう
法人カードが利用できない場合、まずは落ち着いて原因を突き止めましょう。原因は状況ごとにいくつか挙げられるので、記事を参考にして対処してみてください。もし思い当たる理由がない場合はクレジットカード会社へ相談をしてみましょう。