郵便局で切手での支払いができる料金は?注意点や切手の他の使い道も紹介

会社の経費で購入したものの、余ってしまった切手の扱いに困っていませんか。郵便局が提供する多くのサービス料金は切手での支払いが可能です。

本記事では、郵便局で切手払いができる料金と、できない料金について詳しく解説します。オフィスに眠る切手を無駄なく活用するための参考にしてください。

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郵便局で切手での支払いができる料金は?注意点や切手の他の使い道も紹介

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切手で支払いできる郵便料金

郵便局で取り扱うサービスの多くは、切手での支払いが可能です。現金の代わりに切手を利用できるため、経費処理で余った切手などを有効活用できます。

具体的にどのような料金やサービスが切手払いの対象になるのか、詳しく解説していきましょう。

ゆうパック・ゆうメール・ゆうパケット

ゆうパック・ゆうメール・ゆうパケットの送料は、切手での支払いが可能です。ゆうパックは荷物、ゆうメールは冊子や電磁的記録媒体、ゆうパケットは小さな物品の発送に適したサービスです。

郵便局の窓口で発送手続きをする際に、送料の全額または現金と併用もできます。

ゆうパックなどのサービスは、ビジネスシーンでも頻繁に利用されるため、切手を使えるメリットは大きいといえるでしょう。

速達

通常の郵便料金に加算する速達料金も、切手での支払いが可能です。速達は、急ぎの書類や手紙を通常より早く届けたい場合に利用するオプションサービスです。

基本料金と速達料金の合計額をすべて切手で支払ったり、現金と組み合わせて支払ったりしても問題ありません。急な発送が必要になった際にも、オフィスにある切手を有効活用できるため便利です。

書留

重要書類の送付に利用される書留の料金も、切手払いに対応しています。書留は、郵便物の引受けから配達までの過程を記録し、万が一の際には実損額が賠償されるサービスです。

書留は「一般書留」「現金書留」「簡易書留」の3種類です。このうち、契約書などの重要書類を送る際に使われる一般書留や、比較的安価に利用できる簡易書留の料金は、切手での支払いが認められています。

簡易書留の出し方や他の書留との違いについては、以下の記事をご参照ください。

関連記事:簡易書留の出し方を解説!一般書留・現金書留との違いや発送時の注意点も紹介

着払い

荷物を受け取る際に送料を支払う「着払い」でも、切手を利用できます。着払いの送料は、受取人が配達員に直接支払いますが、この際、現金に加えて切手による支払いも可能です。

手元に現金がない場合でも、送料分の切手があればスムーズに荷物を受け取れるでしょう。

EMS(国際スピード郵便)

海外へ書類や商品を発送する際に利用するEMS(国際スピード郵便)の料金も、原則として切手で支払えます。

ただし、一度に10通以上を差し出す際に適用される「同時差出割引」を利用する場合は、注意が必要です。この割引を適用した際の送料は、切手払いができず現金での支払いのみとなるため覚えておきましょう。

料金別納

一度に多くの郵便物を発送する際に便利な「料金別納」の支払いにも、切手を利用できます。料金別納とは、10通以上の同一料金の郵便物を一括して差し出す際、切手を貼らずに料金を支払えるサービスです。

合計金額の支払いに切手を充当できます。ただし、1回あたりの別納料金が100万円を超える場合は、切手での支払いはできないため注意しましょう。

手紙・ハガキの交換手数料

書き損じた郵便ハガキや郵便書簡などを交換する際の手数料も、切手での支払いが可能です。

郵便局では所定の手数料を支払うと、書き損じや不要となった郵便ハガキなどを、新しいハガキや切手に交換できます。交換手数料の支払いに、切手の充当が認められています。

以下の記事では、インボイス制度の概要や影響を図解で解説しています。ぜひ参考にしてください。

関連記事:インボイス制度とは?意味や概要、対象となる事業者への影響を図解でわかりやすく解説

郵便局で切手での支払いができない料金

郵便局のすべてのサービスで切手払いが可能なわけではありません。一部の商品や特定のサービス料金の支払いには、切手を利用できないと定められています。

切手払いの対象外となるケースをあらかじめ確認しておきましょう。

レターパック・スマートレター

レターパックやスマートレターを購入する際、料金を切手で支払うことはできません。なぜなら、レターパックやスマートレターは送料込みの専用封筒として販売されているためです。

ただし、書き損じてしまった場合は、所定の手数料を支払えば新しいレターパックや切手、ハガキに交換できます。交換手数料は切手での支払いが可能です。

レターパックやスマートレターについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:レターパックに速達を付加できる?両者の違い(配達日数・料金)も解説

関連記事:スマートレターの料金は?用途や購入・利用方法とあわせて解説

くじ付きハガキ・記念切手・特殊切手

年賀ハガキなどのくじ番号が付いたハガキや、記念切手・特殊切手の購入代金は切手で支払えません。これらは金券に該当するため、切手での購入は認められていないためです。

なお、不要になった記念切手や特殊切手は、手数料なしで普通切手に交換ができます。

内容証明

内容証明の謄本作成手数料は、特殊なサービスのため切手での支払いができません。

ただし、内容証明郵便を送る際に発生する基本郵便料金や、必須となる一般書留の料金、速達などのオプション料金については、切手での支払いも可能です。手数料部分のみが対象外と覚えておきましょう。

切手での支払いで注意したいポイント

切手で支払いをする際は、いくつか注意すべき点があります。知らずに利用しようとすると、窓口で手間取ってしまう可能性も考えられます。

スムーズな手続きのために、あらかじめ注意点を押さえておきましょう。

おつりは払われない

切手で料金を支払う際、支払額が送料を上回ってもおつりは返ってきません。たとえば、500円の送料に対し600円分の切手で支払っても、差額の100円は返金されない仕組みです。

支払う料金と同額の切手を準備するのが基本です。端数がある場合は、切手と現金を組み合わせて支払うなど、工夫して利用しましょう。

郵便局の窓口のみ対応

切手での支払いに対応しているのは、郵便局の窓口のみです。ゆうパックの発送などは、提携しているコンビニエンスストアでも可能ですが、コンビニのレジでは切手を使った支払いは受け付けていません。

余った切手の他の使い道

郵便料金の支払い以外にも、余った切手にはさまざまな使い道があります。

経費で購入したものの使わずに保管されている切手は、そのままにしておくより有効活用するのが得策です。買取サービスや寄付などの活用法を紹介しましょう。

買取サービスに出す

大量に余った切手は、金券ショップや切手の専門店で買い取ってもらうのも一つの方法です。特にシートで保管されている状態の良いものや、発行枚数の少ない記念切手などは、額面以上の価格で取引される可能性があります。

専門の鑑定士がいる店舗であれば、切手の価値を正確に評価してくれるでしょう。近年では、郵送や宅配で査定・買取を行うサービスも増えており、より手軽に利用できます。法人向けの大量買取に対応している業者もあるため、一度相談してみるのもよいでしょう。

オークション・フリマアプリの支払いで利用する

オークションサイトやフリマアプリの一部では、商品の落札代金や送料の支払いに切手を使用できる場合があります。出品者が個別に「切手払い可」としているケースに限られますが、現金を使わずに備品などを購入できる可能性があります。

利用する際は、商品説明欄などを確認し、出品者に切手払いが可能か問い合わせてみましょう。ただし、額面の80〜90%程度の割引レートでの支払いを求められる場合があります。トラブルを避けるためにも、事前に支払い条件をしっかり確認するのが重要です。

ボランティア団体に寄付する

余った切手は、ボランティア団体への寄付を通じて社会貢献に活用できます。NPOや慈善団体では、未使用切手に加えて使用済み切手の寄付も受付けています。

集められた切手は換金され、団体の活動資金として活用される仕組みです。未使用のものはもちろん、消印の押された使用済み切手もコレクター市場で価値があり、貴重な資源として再利用されています。 

「バクラク請求書発行」なら切手の管理も不要

切手での支払いは便利な反面、対象外のサービスがあったり、おつりが出なかったりといった注意点が多いのも事実です。請求書の送付を電子化すると、切手の購入や在庫管理、郵便局へ行く手間そのものが不要になります。

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